バルセロナでの第2回F1合同テストがスタート、初日にホンダのパワーユニットに再びトラブルが発生した。ホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏は、この日に使ったのは新スペックのパワーユニットではなく、先週のテストで搭載した仕様のものであると語った。
第1回テストで2回のパワーユニットトラブルが起き、走行時間を大量に失ったため、今週遅れを取り戻すことを目指していたマクラーレン・ホンダだが、午前中にパワーユニットに電気系の問題が発生。パワーユニット交換の判断が下され、ストフェル・バンドーンは夕方まで待機することになった。
先週のテスト2日目に起きたトラブルについては、さくら市の本田技術研究所で調査が行われており、それに基づくテストを今週、コース上で行う予定であると伝えられていた。
7日にトラブルに見舞われたパワーユニットは、開幕戦用に近い新しいスペックではなく、先週テストで使っていた仕様であるということだ。
「午前中のセッションからストフェルは多数の項目にわたるテストプログラムに取り組み始めました。34周を走行した後、パワーユニットに電気系の問題があることを発見しました。このパワーユニットは先週使ったものと同じ仕様のものです」と長谷川総責任者。
「走行時間を最大限に活用するため、パワーユニットを交換、PUを取り外してさらに詳しく問題の調査を行うことを決めました。午後に作業を再開することができ、ストフェルは一日のなかで80周を走行しました」
「今日も厳しい一日でしたが、またもやチームは非常に素晴らしい仕事ぶりで、再度マシンをコースに送り出しました。テストはあと3日残っており、シーズンスタートに備えて、重要なデータを収集していきます」