3月7日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の2017年第1回目となる公式合同テストの2日目が鈴鹿サーキットで行われ、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)が午後のトップタイムを記録した。
午前中に続き曇り空に覆われ、風が強く気温の低いコンディションとなった午後の鈴鹿サーキット。セッション開始前から数台のマシンがピットレーンに待機しており、15時にグリーンフラッグが振られると同時にコースインしていった。
セッション開始から10分が経過した時点で、ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)が1分37秒575をマークしトップに立つ。2番手に山本尚貴(TEAM MUGEN)が続き、TEAM MUGENが走り出しから積極的に計測ラップを繰り返していく。
その後も各車が順調に周回を重ねていくが、開始30分を過ぎたところで野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がヘアピンでコースオフを喫する。自力でのコース復帰が叶わず、ストップした野尻のマシンを回収するため赤旗が提示され、セッションは中断となった。
また、山本のマシンからオイルが漏れており、野尻のマシン回収とともに、コース上のオイル処理も行われた。オイルはヘアピンだけでなく、S字やシケインなどコース上の広い範囲で漏れていた模様で、処理に時間を要することとなった。
15時53分に赤旗が解除されると同時に、終了時間が17時15分に変更になり、セッションが15分延長されることがアナウンスされた。その後しばらくは大幅にタイムアップするドライバーは現れず、淡々とテストプログラムをこなしていく展開に。
残り25分を切ったところでヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がヘアピンの出口、アウト側のグラベル上でストップし、ニ度目の赤旗が提示された。
この赤旗はすぐに解除され、各車がふたたびコースインしていく。再開直後に国本が1分35秒849という、6日にロッテラーが記録した1分35秒657に迫るタイムをマーク。中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)も1分35秒993を記録し、国本に続いた。
残り15分を切ったところで各車がいったんピットに向かい、今回の合同テスト最後のアタックシミュレーションに備える。各車が続々とタイムアップしていくなか、セッション終了5分前に、ロッテラーが1分35秒163をマークしトップに浮上。チームメイトの一貴も1分35秒273とタイムを伸ばし、トムス勢がワン・ツーを形成。3番手には1分35秒585を記録したルーキー、ガスリーが続く。
その後も各ドライバーのアタックは続いていたが、中山雄一(KCMG)、がS字で、伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が東コースのショートカットエリアで、中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)が日立オートモティブシステムズシケインで相次いでストップ。三度目の赤旗が提示され、そのままセッションは終了となった。
気温が非常に低かったとはいえ、トップのロッテラーから4番手の国本までが1分35秒台をマークし、激戦のシーズンを予感させる結果となった17年第1回目の合同テスト2日目。2回目の合同テストは3月31日、4月1日の2日間、富士スピードウェイで行われる。