親切な誰かが匿名で寄付してくれたのか、それとも単なる忘れものか…。1か月ほど前に、イギリスのある慈善団体に寄付された古い靴下の中に1000ポンド(約14万円)が詰められていたことが分かった。英紙『BBC News』や『Metro』が伝えている。
英サマーセット州トーントンにある難民救済のための慈善団体「RAFT」にサプライズがあったのは、今から1か月ほど前のことだ。「RAFT」は2015年にシリアの難民救済を目的にフレデリカ・スミスさんによって設立された。最初はスミスさんの車庫を拠点に慈善活動が始められたという。どの慈善団体もそうだが、
市民からの寄付はどんな形であってもとても有難いものだ。
その日もたくさんの衣類が寄付され、ボランティアのスーさんという女性が衣類のぎっしり詰まったバッグの中にあった一足の青の靴下に目を留めた。彼女は手に取った瞬間、違和感を覚えたそうだ。
履き心地が良さそうで暖かそうなその靴下は、なんだか重くぶ厚かった。スーさんが中を見てみると、現金1000ポンド(約14万円)が入っていたという。驚いたスタッフたちは同州エイヴォン&サマーセット警察へ念のために届け出た。というのもこの1000ポンドは果たして寄付なのか、ミスにより持ち込まれてしまったのか判断がつかなかったからである。
そこで警察はツイッターに靴下の写真を投稿し、「この靴下はあなたのですか? トーントンの慈善団体に1000ポンドを靴下に入れて寄付しましたか? それとも何かの手違いですか? 同署までご連絡ください」と靴下の持ち主に呼び掛けている。
同警察のスポークスマンは「寄付された古着の中に紛れ込んでいた靴下の中から発見されていますが、お年寄りが靴下の中に現金を入れてそのまま忘れてしまい慈善団体に持ち込んだという可能性もあります」と話している。
「RAFT」のスミスさんは、「もし寄付という形で1000ポンドを靴下の中に入れて下さっていたとしたら、難民たちへの非常に大きな救いとなります。そうであってほしいと願っています」と語る。今のところ、靴下の持ち主は見つかっていない。
出典:https://twitter.com/ASPolice
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)