近年、若い層を中心に注目を集めている「ジェンダーレス男子」。性別を越えて中性的な魅力があったり、男子でありながら女子の服装やメイクも似合い、美意識も高い―そんなジェンダーレス男子が、ひとりで男女9人を演じている動画が公開中だ。演じるのは、10代向けTV番組『Rの法則』(NHK)で、8期R'sメンバーとして出演する山ノ内凱旋(やまのうちがいせん)だ。実際に動画を見た人々からは「全員同一人物とは思えない」という声があがっている。
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公開中の動画『ヤマハ大人の音楽レッスン「あなたの理由で奏でよう」』では、30秒というコンパクトな映像の中に、さまざまな楽器を楽しむ男女がリズミカルな曲に乗って次々に登場する。
まずは、アコースティックギターを手にリズムをとる白いシャツにチェックのスカートの女子が登場、続いて白いニットにセミロングヘアでサックスを構えた女性が飛び跳ねる。一方、ドラムでは髪をぴしっと横分けにキメた男性が登場、サックスではチェックのジャケットを羽織って口ひげを生やした男性…といったように、アコースティックギター、トランペット、バイオリン、ドラム、エレキギター、サックス、チェロを演奏する9人の男女が映し出される。
この“9役”をひとりで演じているのが俳優・山ノ内凱旋(18)だ。彼が出演中の『Rの法則』公式サイトのメンバー紹介では「得意分野」「好きなモノ」の両方に「化粧」と記載されているから、やはり「ジェンダーレス男子」なのだろう。番組で彼は「超Rチア部」という企画に参加し、“チアガール”として女子のイメージが強いチアに挑戦するという。自身のツイッターで「この度なんと山ノ内チアやることになりました。世界で9521番くらいに身体硬い自信しか無いんですけど、必死に食らいついて今絶賛筋肉痛バッキバキです」と報告しているので、女子力は高くても過酷な練習に苦労しているようだ。
彼が9人を演じた動画についてファンから「男女両方出来ちゃうあたりさすが凱旋くんだ」「凱旋くんにしか出来ないお仕事だと思うから、なんか嬉しい それにしても全部似合い過ぎ」というコメントがツイッターに寄せられている。これに対して山ノ内は「すごい楽しかった」と返信している。男女演じられる「ジェンダーレス男子」は演じる楽しさも倍増するのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)