メルセデスF1チームは、今週行われる第2回合同テストに大幅にアップデートされたマシンを投入することを計画、これによって大きくラップタイムが向上するものと予想されている。
メルセデスは先週バルセロナで行われた第1回合同テストで他を圧倒する周回数を走りこみ、力強いペースも発揮、大きく変更された新規則をもってしても彼らの優位性は損なわれていないことを証明した。
バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンはそれぞれテスト2日目と3日目にレースシミュレーションを終え、ボッタスはその週全体のトップタイムである1分19秒705をマークした。
7日にスタートする第2回テストには、すべてのチームが新パーツを導入し、パフォーマンスにより焦点を置いて作業を行うことになるはずだ。なかでもメルセデスは他より広範囲にわたって改良されたパッケージを持ち込んでくる予定であることが分かった。
その新たなパッケージは、エンジンマップ面でよりプッシュすることで、2秒短縮をもたらすパフォーマンスを有するともいわれており、そうなると、今週のテストでは1分18秒台のタイムが見られるかもしれない。
「当然ながら皆、良い一歩を踏み出せることを期待している」とボッタスは第2回合同テストについて語った。
「(最初の週に行った)テストの走行から、他のチームと比べて僕らがどのあたりに位置するのかを詳細に分析するのは簡単ではない。他チームが2回目のテストやメルボルンまでに何を準備してくるのかは分からないからね」
「僕たちは日々向上することを目標にしているし、試してみたことすべてに関して、さらに作業を行う必要がある」
「僕自身も、学んだことすべてを取り入れる必要がある。膨大な量だけどね」
「すべての分析を試みて、自分を向上させるんだ」
ボッタスは最初の週のテストを終えた後、かなり遅い段階になってからウイリアムズからメルセデスに移籍したことで、予期していた以上に苦労したと認めていた。
3日目にウルトラソフトタイヤで総合トップタイムを記録したボッタスだが、タイム上で首位に立ったことの重要性を否定し、一番大事なのはマシンを理解することだったと語った。
「それ(総合トップタイム)には特別な意味はない。なぜならこれはテストにすぎないし、賞が出るわけでもないからね」とボッタス。
「特にラップタイムに焦点を置いていたわけではない。僕たちが先週通して最優先していたのは、走行を重ねることと、もしマシンに問題が出てきたらそれに対応することだった。レースで(問題に)対処することになるより、テストで済ませる方がいい」
「僕にとってタイムはそれ以上の意味はない。(テスト2週目には)もしかしたら他チームと比較したラップタイムの分析を少しやるかもしれないが」
「でも一番重要なことは、メルボルンで他チームがマシンに何を導入してくるのか、その時のパフォーマンスはどうなのかということだ」