先週末のヘレステストで右肩を脱臼したマルク・マルケスは、カタールテストは100パーセントの体調で臨めないだろうと認めた。
マルケスは先週、スペインGPの会場で行われたホンダのプライベートテストに参加。テスト終了間際、時速約200キロで走行中に転倒し右肩を脱臼した。
マルケスによると、テスト内容はポジティブなもので、ホンダは改良されたふたつのエンジンのうち、どちらかひとつに決めてさらに改良を加えようとしていたという。
しかし、マルケスは転倒した影響により、来週金曜日に始まる最後のオフィシャルテストの3日間も肩に違和感を感じることになりそうだと、スペインの放送局モビスターのイベントで語った。
「ヘレスでのテストはポジティブだった。僕たちは新しいバイクを短距離の小さなサーキットで試した。とても興味深いテストになったよ」
「テストが終わるころ、気温が下がってきたためにフロントのコントロールを失い、転倒して肩を怪我してしまったんだ」
「でも今回はよかった、いつもは左肩を怪我するんだ」
「今回は右肩だった。でも少しずつ良くなっているし、カタールテストではおそらく100パーセントまではいかなくても、それに近いくらいには回復しているだろう」
マルケスは、MotoGPに共通ECUが導入された昨年の今ごろに比べると、ホンダは良い状況にあると語ったが、昨シーズンの終わりからそれほど進展を見せていないことも認めた。
ホンダには昨年終盤にテストされたエンジンと、よりポテンシャルが見込める新バージョンのエンジンがあるが、後者はまだ電気制御系と組み合わされていないということだ。
それにもかかわらず、マルケスは2017年1回目のオフィシャルテスト、セパンテストで3番手のタイムを記録。フィリップアイランドテストでは2番手のタイムを記録し、力強い走行ペースを見せつけた。
「今のマシンは昨年に作り終えた方かもしれない。つまり昨年中では最高のホンダのマシンだ」とマルケス。
「昨年の今ごろは、今とは程遠い状態で途方に暮れていたね」
「でも今年はかなり良い状態から始められている」