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「バレンシアガ」2017年秋冬はメゾンの歴史と革新的なアプローチの融合

2017年03月07日 14:54  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

2017年秋冬ウィメンズコレクション Image by: BALENCIAGA
「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が、クリエーティブディレクターのデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)が手がける3シーズン目の2017年秋冬ウィメンズコレクションを、パリのファッションウィークで発表した。

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 最新コレクションは、ファッション界で"ルックブック"の制作が定着する前の時代に創業者クリストバル・バレンシアガ(Cristobal Balenciaga)によって一体ずつ写真に収められていたというオートクチュールのコレクションから着想された。仮縫いの最中に起こりうるような思いがけないアイディアを具現化し、ショーの冒頭に登場したコートやジャケットは、女性が生地の一端を肩の上へ押しやるジェスチャーに倣い裁断され、包み込むようなボリュームを演出したという。片方の肩にボタンで留めることで特徴的なシルエットを創り出した。またペンシルスカートは車のマット、トートバッグはスペアタイヤカバー、そしてイヴニングクラッチはサイドミラーといったモチーフが元になり、「再び意味を持たせる」という方法論が実践された。
 ショーの終盤には創立100周年を記念し、ブランド創業者が築いたオートクチュールの歴史をデナム・ヴァザリアが再解釈。水玉やフローラルプリントなど様々な素材とボリュームのドレスに、同素材のバザールバッグやヒールの先まで覆われたカラータイツがスタイリングされ、メゾンのヘリテージとデムナ・ヴァザリアが就任以来表現してきた革新的なアプローチが融合されたコレクションとなった。
2017年春夏ウィメンズコレクション