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ホンダF1からエンジンエキスパートのジル・シモンが離脱

2017年03月07日 07:12  AUTOSPORT web

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2017年第1回F1合同テスト3日目 フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
ホンダF1とコンサルタントのジル・シモンが契約を終了することが分かった。F1エンジン部門で実績を持つシモンは、パワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰したホンダでコンサルタント業務を行ってきた。

 ミハエル・シューマッハーの独走時代にフェラーリのエンジン部門に所属したシモンは、FIAや2014年にエンジンサプライヤーとしてF1参戦を目指したPUREに所属した後、2013年にホンダF1とコンサルタント契約を結んだ。

 ホンダは新パワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰するにあたり、外部からコンサルタントを招くことには消極的であり、例外的なシモンの存在は、ホンダの進歩を早める、重要なカギになると考えられていた。

 しかし英AUTOSPORTによると、シモンと他の上層部メンバーとの間でエンジンプロジェクトの方向性をめぐって意見の食い違いが生じたといううわさが持ち上がっていたという。英AUTOSPORTの取材に対し、ホンダは両者が袂を分かつことで合意したことを認めた。

 シモンは現在、6カ月のガーデニング休暇中であり、それが終われば、他のマニュファクチャラーと契約して再びF1に戻ってくる可能性がある。

 ホンダのスポークスマンは、シモンとの契約が終了したことを認めた。一方で彼が離脱した理由については明らかにしていない。

「今年、互いの合意のもとに、彼との契約を終えるというのは事実です」とホンダのスポークスマンが語ったと英AUTOSPORTが伝えた。

「ですが、これは彼とホンダとの契約上の事柄であり、詳細については公表しません」

「ホンダは、我々の第4期F1プロジェクトへの彼の多大なるサポートと貢献に心から感謝しています」

 2017年初のプレシーズンテストでトラブルが発生したホンダにとって、今週のテストは非常に重要になる。開幕前最後の4日間のテストに、ホンダはオーストラリアGPに導入する仕様を持ち込む予定だ。

 しかし第1回テスト2日目に発生したエンジントラブルの原因については今も調査中であると、ホンダのスポークスマンが述べている。

「まだ調査中ですが、一日一日(作業は)進んでいます」
「根本的原因を解明するために、パワーユニットにいくつか変更を施し、テストでさらに走行を重ねる必要があります」

 前回のテストでのトラブルが分析され、それに基づいたアップデートが今週導入されるパワーユニットになされる予定だが、具体的な変更点に関しては、ホンダは明らかにしなかったと、英AUTOSPORTは伝えている。