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片平里菜、“芯のある歌声”響いた中野サンプラザ公演 新曲「なまえ」披露も

2017年03月06日 20:12  リアルサウンド

リアルサウンド

片平里菜(写真=山川哲矢)

 片平里菜が3月6日、『片平里菜 ホールツアー2017』中野サンプラザ公演を開催した。2016年6月より全国18カ所で4度目となる弾き語りツアーを行なった片平。その中でセッションゲストとして共演した伊澤一葉(Key)や玉田豊夢(Dr)が、今回ツアーバンドとして参加している。さらに、戸高賢史(Gt)、須藤優(Ba)といったメンバーも加わり、強力なサポート陣とともにツアー初日を迎えた。しかし初日と言っても、本ツアーは東京・大阪の2公演のみ。MCで片平は「ツアー初日とファイナルみたいな気持ち」とこの日の心境について語っていた。


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 今回のバンドメンバーはこのホールに合わせて選ばれたのではないかと思うほど、音響との相性が良い。浮遊感と重厚感をともなったサウンドが、冒頭から会場中に充満した。そして、片平の芯のある歌声はそのサウンドに飲み込まれることなく、聴く者にまっすぐ届けられる。せつない恋心をポップに歌い上げる「女の子は泣かない」や、片平の原点とも言えるデビューシングル曲「夏の夜」などを次々と披露していった。


 後半には「Oh JANE」をはじめとするロックチューンで再び会場を沸かせると、3月1日にリリースされたばかりのシングル表題曲「なまえ」の披露へ。これまでコンスタントなリリースを続けてきた片平にとって久々となるシングル曲は、様々な楽曲を作り、自分と向き合うことで生まれたものなのだという。この曲からは自らの幼少期を振り返ることで、改めて“片平里菜”という存在や自分の目標を再確認し、前に進もうとする片平の新たな思いが伝わってきた。


 「もっともっと大きくなれるように頑張ります!」と高らかに宣言し、この日のステージを終えた片平。3月19日には、NHK大阪ホール公演が控えている。(久蔵千恵)