2018年卒の就職活動が3月1日、始まった。就職活動では、留学生限定の説明会や、対象学校を限定した説明会など、ターゲットを絞った説明会も多く開かれている。こうした中、恋人がいる人限定の説明会が開かれるという。まさにリア充限定。いったいどういうものなのか。
実施するのは、婚活を目的とした飲食店「相席屋」や結婚式場の運営などを行っているセクションエイトだ。同社は「恋愛創出企業」を掲げ、多くの恋愛を生み出し、支援することを信条としてきた。
30人程度の「恋愛マスター」を採用する見込み
16年入社から新卒採用を始めたが、今回の恋人がいる人限定のような、スキル特化型採用を実施するのは初めてだと言う。同社広報担当者は、
「『恋は日本のエネルギーだ。』としておりますように、恋愛は人にエネルギーややる気を与えるものと考えております。弊社は恋愛創出企業としてたくさんの恋愛を生みだし、また支援をしていきたいと考えておりますので、こういった選考を企画いたしました」
と話す。
今回企画した「恋愛マスタールート」では「恋人同伴説明会」を用意。応募者が恋人と一緒に参加し、その応募者の魅力を恋人がプレゼンする、というものだ。
恋愛力が高いと認められた応募者は1次・2次面接を免除され、説明会後すぐに最終面接に進める。恋愛力は「コミニュケーション能力や相手を思いやる気持ち、人を楽しませる力などを総合的に勘案」して測定するとのこと。
この方法で30人程度採用する予定らしく、志望度が高く恋愛に自信のある就活生にとってはありがたい選考方法になりそうだ。
あわせて、相席屋の店舗で行う「相席説明会」も実施。また、通常の説明会も実施する。こちらは恋人がいなくても参加可能だ。
大事なのはその人が周囲とどのような関係を築いてきたか
しかし、婚姻届などの正式な書類がいらない分、付き合っていることを証明するのは難しい。恋人同士と偽って選考に参加する学生が表れてもおかしくないが、その点については
「善意に任せるといいますか、そこも含めてマネジメント能力かと考えております」
と話す。たしかに、友達に恋人役をお願いできる、という時点でコミュニケーション能力が高そうだ。通常の面接では見えてこない、その人が周囲とどのような関係を築いてきたかというところを、応募者を近くで見てきたであろう人から聞こうというもののようだ。
恋人がいるというだけで、「リア充爆発しろ」と言われる昨今。惚気話を大っぴらに出来て、就職にも繋がるという稀な経験をしたければ、この採用に応募してみるのもいいかもしれない。