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ボッタス、今季のF1は「風に弱い」とスピンの原因を説明。タイヤの影響は否定

2017年03月06日 16:52  AUTOSPORT web

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バルセロナテスト3日目のボッタス
メルセデスに加入したバルテリ・ボッタスは、2017年型のF1マシンは強風の中でのドライビングがより難しくなっており、今季はスピンが増加するだろうと考えている。

 バルセロナで行われた初のオフシーズンテストでは、多くのドライバーがスピンなどの事故を起こしていたが、ボッタスもそのうちのひとりだった。テスト2日目、ターン9で突然の追い風にあおられた結果、高速でのスピンを喫した。

「2日目のような風の強いコンディションでは、マシンが全般的にかなり敏感であるように感じた。空力から得られるダウンフォースが全体的に増加したので、風が大きな影響を与えるようになったんだと思う。突風に見舞われると、通常の状態からダウンフォースを大きく失う。それで(ドライビングが)難しくなるんだ」

 ボッタスに加え、テスト3日目にはルノーのジョリオン・パーマーもアウトラップ中にスピンし、グラベルに乗り上げている。ウイリアムズの新人ランス・ストロールは2日間の走行で2度のスピンとクラッシュを犯し、注目を集めた。これを受けて、ボッタスのチームメイトであるルイス・ハミルトンは、新車との比較で昨シーズンのマシンが「簡単そうに見える」と語っている。

 一方、タイヤのグリップが急に失われることで、突然オーバーステアが出ることも(事故の)原因になったとの見方もある。しかしボッタスは、これを大きな要因だとは思っておらず、以下のように説明した。

「タイヤのグリップがどのくらい急に失われるかという部分で、僕としては(昨シーズンとの)大きな違いは感じていない。こういったコンディションではよくあることだが、タイヤが温まりきっていない場合には、あり得るだろうね。特に硬めのコンパウンドを機能させるのは、難しいことがある」

「オーバーステアが出ているときだと、急にそうなることがある。本当に突然なんだ。でも柔らかめのコンパウンドなら、いったん温度が上がってしまえば、滑り方やグリップの失われ加減は去年とほとんど同じだと思う」