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スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト開幕。クラッシュ続出のセッションで関口が1分36秒台を記録

2017年03月06日 13:32  AUTOSPORT web

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関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
3月6日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の2017年第1回目となる公式合同テストが鈴鹿サーキットで行われ、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が午前中のトップタイムを記録した。

 厚い雲に覆われ、やや肌寒いコンディションのもと開始された合同テスト1日目午前中のセッション。シーズン前の貴重な走行機会であり、開幕戦の舞台でのテストとあって、10時30分にグリーンフラッグが振られると同時に多くのマシンがコースインしていったが、山下健太(KONDO RACING)は体調不良のため、午前中のセッションは不参加となっている。

 各陣営、積極的に走行を重ねていくが、開始から約17分が経過したところで、ルーキーのヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がS字の出口でクラッシュを喫する。リヤからスポンジバリアに接触しストップしたマーデンボローのマシンを回収するため、赤旗が提示された。

 セッションは10時56分に再開され、各車がふたたびコースインしていく。多くのマシンが1分38秒台で周回を重ねるなか、セッション開始から約44分が経過したところで、ルーキーのニック・キャシディ(KONDO RACING)が1分37秒449をマークしタイムシートのトップに名前を刻む。その直後に関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がキャシディのタイムを更新。キャシディと関口は16年のポールポジションタイムを早くも塗り替えてみせた。

 各陣営が徐々にタイムを上げはじめるなか、開始から約50分が経過したところで大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)がデグナー出口のスポンジバリアにクラッシュを喫する。マシンのダメージはモニター上ではそれほど大きなものではなかったが、車両回収のため、早くもニ度目の赤旗が導入された。


 11時29分にセッションは再開され、各陣営が走行を行うが、ほどなくしてマーデンボローがニ度目のクラッシュを喫してしまう。逆バンク出口から、ダンロップカーブの入口で体勢を乱したマーデンボローのマシンはスポンジバリアに乗り上げるかたちでストップ。マーデンボローは自力でマシンから脱出したが、このクラッシュにより赤旗が提示され、セッションはふたたび中断された。

 マシンの回収と飛散したスポンジバリアの復旧作業にやや時間を要し、セッションは11時50分に再開となる。ここにきて自己ベストタイムを更新するマシンが増え始め、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)らが1分37秒台を記録していく。

 セッション残り約20分のところで、ディフェンディングチャンピオンの国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が1分36秒821をマークしトップに躍り出る。テスト時のタイムながら、16年のポールポジションタイムを上回るのはもちろんのこと、14年にロッテラーが記録した鈴鹿のコースレコード1分36秒996をも上回るタイムだ。

 国本がトップのまま午前中のセッションは終了するかに思えたが、チェッカー間際のところで関口が1分36秒549を記録しトップタイムを塗り替え、そのままセッションは終了。関口が1分36秒549を記録しトップ。国本が1分36秒821で2番手。3番手には一貴が続いている。石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が4番手。キャシディが5番手、中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)がホンダ勢トップとなる6番手タイムを記録している。