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MotoGP:ロレンソはマシンを走らせるときに「考え過ぎる」べきではないとイアンノーネ

2017年03月06日 06:42  AUTOSPORT web

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アンドレア・イアンノーネ
ホルヘ・ロレンソは新しいドゥカティのバイクで速度を上げようとするときに「考えすぎるべきではない」と昨年までドゥカティに所属していたアンドレア・イアンノーネが語った。

 ロレンソはヤマハに9年間所属し、3度のチャンピオンを獲得。17年シーズンはドゥカティに移籍した。しかし、昨年の11月に行われたバレンシアテストでは好スタートを切ったものの、17年に入ってから開幕したテストではマシンを扱うのことが難しいと感じているようだ。

 ロレンソはセパンテストで総合10番手、続くフィリップアイランドテストは総合8番手でテストを終えた。フィリップアイランドでのテスト後、ロレンソは「何かがまだおかしい」と認めている。

 スズキに移籍したイアンノーネは、MotoGPクラス初年度をサテライトチームのプラマックレーシングでの2年間を過ごし、2015年からはドゥカティのファクトリーチームに移籍した。

 イアンノーネは、デスモセディチGPは乗りこなすのが難しいバイクだと述べている。

「ドゥカティに自分自身を適応させていくのは大変な仕事だよ。全く違うスタイルで乗りこなす必要のあるバイクなんだ」とイアンノーネ。

「最近は少し簡単にはなってきた。バイクがある種のライディングスタイルを要求してくるというのは本当だが、それは競争力を高める可能性もある。いかにその可能性を活用できるか見つけなければいけない」

「問題は同じマシンに乗ってすごした時間にあるんだ。(ヤマハでの)ホルヘのケースのようにね」

「違うバイクに乗り換えるのはライディングスタイルの観点から言えば根本的な変化を要求される。そのことを考えざるを得なくなる」

「そして走行中に考えすぎていると、遅くなってしまうんだ」

「前のマシンでやっていたように無意識レベルでできるようにするためには、新しい環境にできる限り速く自分自身を適応させていかないといけない」

「もし本能が以前のやり方で乗らせようとしてくるのなら、多くの改善点を逃している」

 2017年最後のオフィシャルテストは3月10から12日まで開幕戦カタールGPの舞台、ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われる。イアンノーネは最後のテストへ向けてはリラックスして挑むという。

「バイクの感触とチームとの感触がいいんだ。フィリップアイランドでは風がすべてのことをさらに難しくしたのは確かだ。変化がポジティブなものだったのかどうか見分けるのがより難しかった」

「でもそれはたいした問題じゃなかった。もし明日レースがあっても、うまくいくんじゃないかと思うよ」