トップへ

全日本ロード6連覇に挑む中須賀克行「今年は守るものがない」。前評判高いスズキを警戒

2017年03月05日 16:32  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

「今年は守るものがない」と語る中須賀克行
2016年の全日本ロードレース選手権で7レース中6勝。5年連続のチャンピオンを獲得した中須賀克行が、ファクトリーチーム所属3年目となる2017年シーズンへの展望を明かし、新型GSX-R1000を投入するスズキ勢を警戒すると語った。

 昨年圧倒的な速さで選手権を制圧し、通算7度目のチャンピオンを獲得した中須賀。今シーズンも引き続き、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームからJSB1000クラスに参戦する。

「5年連続チャンピオンは、誰もやったことがないので、記録について実感はなかった」と中須賀。

「昨年はチャンピオン獲得という目標に向けて一生懸命行った結果が形になりました。今年も昨年のような強いレースができたらと思ってます」

 今年1月、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでJSB1000クラスのテストが行われ、中須賀もテストに参加し17年型マシンを走らせている。マシンのフィーリングについては「(YZF-R1が)デビューしてから、(フィーリングは)ほとんど変わってないです」という。

「熟成を重ねてきて、問題点があったところを毎年改良しています。データもしっかり獲れていますし、細かい問題点も解決されてるので、今がベストな状態にあるのではないかと思いますね」

 17年シーズンのJSB1000クラスはホンダ、スズキが新型マシンを投入。カワサキはベースマシンをZX-10RからZX-10RRに変更する。その一方でヤマハは引き続きYZF-R1で戦いに挑むこととなる。

 新型・改良型マシンで挑んでくるライバルのなかで、中須賀は「前評判が高い」と、スズキGSX-R1000を警戒していると明かした。

「今年は僕たちのマシンが、一番古いモデルになります。そういった意味では、今年僕たちがチャンピオンを獲得できれば、R1の強さが証明されることになると思いますよ」

「今まではバイクが速いと言われていましたが、その面でも今年はやりがいのある年になります」

「(17年シーズンは)守るものがなにもありません。チャレンジしてこそ、結果が生まれてきます」

「つねに攻めの走りをして、二輪のファンのみなさんに喜んでいただけるような熱い走りをしたいですね」

 中須賀はまだ誰も成し遂げていないシリーズ6連覇を実現できるか。または、ライバルチームが待ったをかけるのか。今年の全日本ロードレースも中須賀がキーパーソンになることは間違いない。