3月4日から鈴鹿サーキットで行われているモータースポーツファン感謝デー。この週末から、S字アウト側のスタンドにアクセスできる『S字トンネル』が一般ファン向けに開放された。
このトンネルは、S字ひとつめあたりの地下にある。これまでは主にカメラマン等、関係者しか入れないトンネルだったが、今回のモータースポーツファン感謝デーから、一般のファンにも開放された。
これまでグランドスタンド裏のGPスクエアからS字アウト側の『D席』に行くためには、コースのアウト側を歩いて1コーナーの外側をまわるか、最終コーナー側のトンネルでメインストレート、ダンロップコーナー下部をくぐっていくかのふた通りしかなかった。1コーナー側から行くと1500mほど、ダンロップコーナー側から行くと900mほど距離があった。
しかし、このS字トンネルの開通により、GPスクエアからパドックに行くトンネルをくぐり、センターハウスに抜けてからわずか270mでD席に到達できることになった。時間としては大幅な短縮で、距離としてはなんと1/6とのこと。ファンからの要望に応えた待望のオープンとなる。
これまでメディアだけが使っていたころのS字トンネルは、常に雨水が溜まっていて泥もあるような状況だったが、開放されるにあたってきれいに整備されており、さっそく多くのファンが通過していた。
S字トンネルはF1日本グランプリでは使用できないものの、スーパーフォーミュラやスーパーGT、スーパー耐久、鈴鹿8耐等のイベントで使用可能だ。コーナリングマシンの実力を見るのにS字はうってつけ。鈴鹿に行った際はぜひ使ってみよう。なお、階段があるため車椅子、ベビーカーでは通行できないのでご注意を。