トロロッソは、第1回目のF1オフシーズンテストで新車『STR12』が見せたポテンシャルから判断すると、2017年シーズンは中団グループ上位につけられると予測している。
バルセロナでのテストでは新しいルノー製パワーユニットの信頼性に少々の問題が発生したものの、カルロス・サインツJr.とダニール・クビアトのふたりは、シャシーのパフォーマンスに自信を感じていた。
チーム代表のフランツ・トストは、ルノーの問題は解決されるとの確信を持っており、先頭集団のメルセデス、レッドブル、フェラーリを追うグループの中で上位に位置するだろうと期待を抱く。
「他のチームがどれくらいの燃料を積んでいたかは不明だが、私はトロロッソが中団グループの上位につけられると、楽観的に見ている。今週、我々のマシンは調子が良く、速さがあり、ドライバーたちも良い仕事をした。技術面ですべてをコントロールできれば、目標を達成できるだろうと確信している」
第1回目のテストで多くのチームが強さを見せていることから、トロロッソのテクニカルディレクターであるジェームズ・キーは、今シーズンの中団争いは特に激しくなると考えている。一番のライバルチームはどこかと聞かれると、キーはハースやルノーを挙げたが、ウイリアムズやフォース・インディアがどのあたりに位置するかは「予想しがたい」と話した。
「ハースには、それなりの力があると思う。彼らが来週のテストやメルボルンに向けて、どれだけ進歩するかに注目していなければならない。それにしても、彼らはいい仕事をしてきた。ルノーとは互角かもしれない。ここは様子見だ。彼らは昨シーズンよりも競争力を備えているように見える」
マクラーレンとザウバーに言及しないのは、何か意味があってのことかと問うと、キーは次のように答えた。
「彼らを軽視しているわけではない。ピンポイントでどのチームが良いと思うか聞かれたものだから……。その2チームについては、現段階で判断することはできないと思う。マクラーレンは我々と同じように、今週はいろいろあったようだしね」
「今の時点で、明らかに彼らはすべてのプログラムをこなせていない。コメントするのは難しいが、全チームがとても速くなっていることは確かだ」