TOYOTA GAZOO Racingは、2017年のル・マン24時間耐久レースに3台目のLMP1マシンを送り込むことは“財政的リスク”を抱えての挑戦だと表現する。
トヨタは2月2日に開催した活動体制発表会で3台目のトヨタTS050ハイブリッド投入を正式アナウンス。第2戦スパ、ル・マン24時間にのみ、3台体制で臨む。
予算計画を含め、3台目投入に向けた準備は進めているとのことだが、トヨタ・モータースポーツGmbHのテクニカルディレクター、パスカル・バセロンは予算案は「楽観的すぎる」と表現した。
「例えば、もし何回かクラッシュがあれば我々は財政的なトラブルに直面することになる」とバセロン。
「そうなれば、どこかのタイミングで思い切ったコスト削減が求められるだろう」
またバセロンは、2017年の予算は昨年から変わっておらず、3台目のTS050ハイブリッド投入に向けた資金は、WECプログラムのほかの予算を削減することで捻出したことも明かした。
「我々は与えられた予算枠のなかで活動しなければならないし、これ以上の予算は受け取れないんだ」
「(マシンの)パフォーマンス目標達成に影響しない開発項目を数点削減した。それと同時に、多少の財政リスクも抱えているよ」
リスクを抱えても3台目のマシンを投入すると決断した背景について、バセロンは14年、16年のル・マンでの経験が大きいともコメントしている。
「過去3シーズンで、ル・マンで勝利できる位置につけていたことが2回あった。しかし、どちらも同じ問題に直面した。1台はアクシデントがあり、もう1台には偶発的な信頼性のトラブルが起きるというね」
「3年で2回も同じ展開に(勝利を)阻まれたことが、3台目投入を強く後押しする形になった」