全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は3月4日、鈴鹿サーキットで2017年のシリーズ開催概要発表会を開催した。
17年シーズン開幕まで、残すところ1カ月半となったスーパーフォーミュラ。ドライバー陣も空席となっていたSUNOCO TEAM LEMANSの7号車にフェリックス・ロゼンクビストが乗り込むことが決定し、トヨタ、ホンダ両陣営のラインアップが出揃った。
ロゼンクビストに加え、TEAM無限から出走する16年GP2王者ピエール・ガスリー、レッドブルカラーのSF14など、今年もトピックスが多いスーパーフォーミュラだが、ファンにとって嬉しいのはTV放送の拡充だろう。
これまでスーパーフォーミュラの予選・決勝はJ SPORTSが全戦で生中継を行ってきた。今年はこれに加えて、BSフジで決勝レースが全戦生中継されるのだ。
概要発表会に登壇したJRPの倉下明代表取締役社長は「ご縁があり、従来のJ SPORTSによる予選・決勝の生中継に加えて、日曜日の決勝をBSフジで放送して頂くこととなりました」と語る。
「BSフジにはモータースポーツが好きなスタッフが多く、F1やWEC世界耐久選手権の番組を放送するなど、このスポーツへ好意的に取り組んできたチャンネルです」
「また、BSフジの放送ではサーキットでの臨場感を大事にしたいと考え、実況・解説はピエール北川さん、本山哲さんによる場内実況の音声でお届けします」
そのほか、昨年放送されていたトーク番組『スーパーフォーミュラGO ON!』が1時間に拡大されて放送されるほか、従来通りYahoo! GYAO!での決勝オンデマンド配信、YouTubeでのダイジェスト配信も継続される。
この発表会で各レースの予選方式、決勝レース距離も明かされた。予選は全戦でノックアウト方式となるが、決勝に関しては第1戦鈴鹿が200km、第2戦岡山と最終戦鈴鹿が2レース制、上記を除いた4大会が250kmで争われる。
スーパーフォーミュラの岡山戦に関しては、昨シーズンはオートポリス戦の代替として2レース制が採用されているが、今年のフォーマットについて倉下社長は「調整をしている段階。実現にはレギュレーションの変更も必要になる事案ですので、それが固まり次第、ご案内したい」と述べるに留まった。
また、倉下社長は「昨年もてぎ大会で実施したタイヤ2スペック制について、今年も実施したいとヨコハマタイヤ側に打診しています」とコメント。シリーズ後半に2スペック制でのレースを実施したいとの意向を示している。上述の岡山2レース制と合わせて、続報に期待したいところだ。