3月4日、鈴鹿サーキットでスタートしたモータースポーツファン感謝デーでは、鈴鹿のレースやイベントで開催され続けている大人気イベント『永遠のライバル対決! 星野一義vs中嶋悟』がふたたび行われた。
この“永遠のライバル対決”は、かつて国内のトップレースで激しく火花を散らし続けた星野と中嶋が、時空を経て対決を続けるというもの。かつては星野がテストドライバーを務めたウイリアムズ・ホンダvs中嶋のロータス・ホンダ、さらにスーパーフォーミュラSF13を使った対決など、マシンを変えながら勝負を続けてきた。
しかし一方で、“笑いあり”になるのがこのイベントの特徴。どちらかがフライングをしたり、スタート手順を守らなかったり、どちらかがマシントラブルに見舞われて大差がついたりという展開になることが多いイベントでもある。
実況のピエール北川アナウンサーいわく「もう何回目か分かりません(笑)!」というこの日の勝負には、中嶋が1990年にF1でドライブしたティレル019が使用された。しかも、星野が駆るのもティレル019。両方とも中嶋が駆ったゼッケン3の車両だ。ある意味イコールコンディションではあるが、マシンを知っている分中嶋が有利か。
そして迎えた勝負だが、中嶋が先行する一方で、星野のティレルにはまさかのミッショントラブルと思われる症状が発生してしまう。これで勝負あり。2日間に渡る勝負の初日は、中嶋が制することになった。
さすがにトラブルでの勝利ということもあり「あんまり嬉しくないなぁ」と中嶋。3月5日、ふたたびふたりは相まみえることになるが、この勝負のために制作されたチャンピオンベルトを奪うのはどちらになるだろうか……!?