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AUTOBACS RACING TEAM AGURIが2017年体制を発表。「20周年にふさわしい結果を」

2017年03月04日 16:52  AUTOSPORT web

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鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーで揃って走行したARTA NSX CONCEPT-GTとARTA BMW M6 GT3
AUTOBACS RACING TEAM AGURIは、2017年のスーパーGT500クラス/GT300クラスの参戦体制、そしてサポートドライバー/スカラシップドライバーについて発表した。今季GT500クラスにはARTA NSX-GTで、GT300クラスにはARTA BMW M6 GT3で参戦する。

 オレンジ色のカラーリングで、すっかりスーパーGTをはじめ国内モータースポーツ界ではおなじみの存在であるARTA Projectだが、今年は1998年の活動開始から20周年という節目の年にあたる。スーパーGT500クラスでは、すでにホンダから発表があったとおりARTA NSX-GTで参戦。野尻智紀/小林崇志というコンビで戦うことになる。

 一方、GT300クラスには昨年に続きARTA BMW M6 GT3で参戦するが、小林がGT500に移ったこともあり、新たに高木真一のパートナーとして、海外のGT3レースで活躍していたショーン・ウォーキンショーを迎えることになった。実は鈴木亜久里代表はショーンの父親である故トム・ウォーキンショーとは長年の親交があり、ショーンの起用に至ったのだとか。

 また、今季使用されるBMW M6 GT3は、昨年最終戦もてぎでのクラッシュがあったこともあり、新たな個体を導入。すでに岡山でテストを済ませており、高木は違和感なくドライブできているという。

 さらにサポートドライバー/スカラシップドライバーも決定。サポートドライバーは田中哲也、武藤英紀、伊沢拓也、塚越広大、山本尚貴、松下信治、福住仁嶺、阪口晴南というメンバーに。スカラシップドライバーは今季全日本F3に参戦する宮田莉朋となっている。

「現在のレース界を眺めてみると、ARTA Projectになんらかの形で関わった選手や監督が大勢います。その中の何人かは世界を舞台に戦ってきた選手もいて、このプロジェクトを続けて来て本当に良かったと改めて痛感いたします」と鈴木亜久里代表。

「この20年間本当にいろいろなことがありました。世の中の経済情勢も大きく様変わりしました。自動車業界も20年前では考えられなかった、ハイブリッド車、電気自動車などが街中にあふれています。レース業界を取り巻く環境も決して明るいものではありませんが、これからの10年、20年を見据えて、このARTA Projectができることを考えて活動を続けていければ、これほどありがたいことはないと思っています」

「今年は20年間の感謝の気持ちをしっかり胸に刻み、20周年にふさわしい結果が出せるようプロジェクトスタッフ一丸となって、挑んでいきたいと思っています」