IMSAスポーツカー・チャンピオンシップに参戦するフォード・チップ・ガナッシ・レーシングは、3月15~18日の第2戦セブリング12時間への参戦体制を拡大。3台のフォードGTを投入する。
1月に行われた開幕戦デイトナ24時間のGTLMクラスに4台体制で臨み、911号車ポルシェ911RSRを3秒差で抑えて優勝したフォード・チップ・ガナッシ・レーシング。
当初、第2戦以降は2台体制で参戦する予定だったが、セブリング12時間にはデイトナでもタッグを組んだオリビエ・プラと、ステファン・ミュッケ、ビリー・ジョンソンの3名が再度招集され、68号車をドライブする。
残る2台のうち66号車はデイトナウイナーのディルク・ミューラー/ジョーイ・ハンド/セバスチャン・ブルデー組がドライブ。67号車はリチャード・ウエストブルック/ライアン・ブリスコー/スコット・ディクソンというラインアップだ。
チームを率いるチップ・ガナッシは「IMSAのスタッフとWECのスタッフが共闘することは、データ共有の観点からも絶好の機会と言える」と体制拡大の理由を明かす。
「(WECが開幕すると)2シリーズを戦うスタッフを共闘させるという機会には恵まれなくなる。アドバンテージを得るためにも、可能な限りチャンスは活かしたいんだ」
「また、セブリングのような伝統ある1戦に、マシンを1台追加できることは特別な意味がある」
昨年、フォードはセブリング12時間に2台のフォードGTを投入。ディクソン/ブリスコー/ウエストブルックの67号車がクラス5位でフィニッシュしている。
フォード・パフォーマンスのグローバルディレクター、デイブ・ペリカックは「本来であればデイトナ同様に4台体制で臨みたかった」とコメントした。
「しかし、WEC用のマシンはモンツァでのプロローグテスト、シルバーストンでの開幕戦に備えて輸送の準備が整えられている」
「また4台で参戦できないからといって、シリーズの垣根を越えた共闘のチャンスを潰すようなことはしたくなかった」