スペインのカタルニア・サーキットで行われた第1回F1合同テスト4日目最終日、マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンが走行、67周を走り、今週のテストを締めくくった。ホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏は、大きな問題に見舞われることなく予定していた作業をすべて終えることができたと話した。
最初の2日間はパワーユニットのトラブルの影響で、十分な走行ができなかったマクラーレンだが、後半は順調に周回を重ねることができた。最終日の2日には、人工的なウエットコンディションの下でピレリの新ウエットタイヤのテストを行う機会が提供され、ウエットからドライへと変化するコンディションで走行が行われた。
マクラーレンはショートラン、ロングランのなかで多数のセットアップ仕様を試し、エアロテストを行い、またピレリの新しいウエット&インターミディエイトタイヤのテストにも取り組んだ。
バンドーンは午前中にスーパーソフトタイヤで一時3番手に立ち、午後にウルトラソフトで1分22秒576のタイムで10人中7番手となった。
「昨日は(前半2日間より)ずっと有意義な走行ができ、今日も大きな問題には見舞われることなくテストプログラムを完了することができました」と長谷川総責任者。
「一番の目的はパワーユニットの耐久性のテストを引き続き行うことでした」
「(序盤2日間にトラブルで)走行時間を失いましたが、プログラムを立て直し、この2日間に予定していたスケジュールをすべてこなすことができました」
「テスト2日目に使用したPUは、さくら市の本田技術研究所で働くエンジニアたちのもとにあり、問題の根本的原因を探るための調査が行われています」
「マクラーレン・ホンダ・チームは今週、懸命に作業に取り組みました。楽な仕事だったとはいえませんが、重要なデータを集めることができたので、これを活用してマシンとPUのパッケージへの理解をさらに深めていきます」
「これから2回目であり、最後のプレシーズンテストに備えます。メルボルンでの開幕戦に向けて、さらに貴重な情報を集めていくつもりです」