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移籍後初のロード/ストリート仕様をテストした琢磨。順調にメニューをこなす

2017年03月02日 19:42  AUTOSPORT web

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移籍後初のロード/ストリート仕様をテストした琢磨。開幕へ向け準備にテストを進める
開幕を目前に控えたインディカー・シリーズの最後の合同テストが、フロリダ州のセブリングで二日間行われた。ほぼ全チームのマシンが揃い20台が参加した。

 今年からアンドレッティ・オートスポートに移籍した佐藤琢磨も2日目に登場。前回のフェニックスはオーバルのテストだったが、今回はロードコース/市街地仕様のマシンを初めてドライブすることになった。


 前日にセブリング入りし、テストの様子をコースサイドで視察していた琢磨は、ホンダにチェンジしたチップ・ガナッシやチーム・ペンスキーのマシンの安定ぶりを指摘していた。

「さすがはガナッシですね。ホンダに変わったばかりなのにきっちりと合わしてきている。ディクソンは速いですね。それにペンスキーのマシンはどれも安定していてスムーズだった」と、ライバルを見た感想を語っていた。

 テスト2日目はアンドレッティの4台とルーキーをテストしたシュミット・モータースポーツの2チーム6台だけの参加となった。

 琢磨は26号車に乗り込みコースイン。マシンの感触を確かめるように周回を始めた。

 今回は6セットのタイヤが使うことができ、テストメニューも4台で分けながらも、情報は互いに共有し合い、プログラムを進めていった。また琢磨の担当エンジニア、ガレット・マザーシードは琢磨がKVレーシング時代(2010~11)に担当していたエンジニアで、ガレットとの再タッグも琢磨にとっては好条件。気心の知れた仲だ。

 1周が51~52秒と短いセブリングは、バンプが激しいコース。琢磨自身もここを比較的得意にしているが、この日は思ったようにタイムが縮まらなかった。新チームで手探りの状況もあったろうが、途中で車高を調整する部品に不具合が見つかっていた。しかし走行に大きな支障もなかったので、そのままテストを続行。タイムにこだわればキリがなくなるが、まずは移籍直後の琢磨にすればテストメニューを順調にこなすことに重きを置いた形だ。


「アンドレッティに来てから初めてのロードコースと市街地の仕様のテストでしたが、まずは順調だったと思います。小さいトラブルがあったのは残念でしたが理由はわかっていますし、開幕直前のメニューをこなす事を優先して、4台がメニューをいろいろこなせたのは良かったと思います」

「今年はホンダ勢にガナッシも来ましたが、昨年は2勝しかできませんでしたし、シボレー勢は今年も手強いでしょう。楽観はできないと思います。これで開幕のセント・ピーターズバーグを迎えますが、気持ちを新たにしてしっかり臨みたいと思います」

「今年の目標? ん~、どうでしょうね(笑)。また勝ちたいと思っていますし、何度かは表彰台に上がりたいと思ってますよ」

 昨年まで在籍していたAJフォイトでは4年間を過ごし、アンドレッティはインディカーで4チーム目となる琢磨。8年目のシーズンにやってきたビックチャンスを生かすことが出来るだろうか。

 開幕戦のセント・ピーターズバーグをまもなく迎えようとしている。