事前に予定してように、1回目のテスト最終日となる3月2日は、全チームが人工的なウエットコンディションでテストが行われることになりそうだ。
ドライタイヤ同様、ウエットタイヤのデザインも幅広になったことで、ピレリとチームは開幕前までにウエットコンディションでのテスト走行を1回目の合同テストの最終日に組み入れることで合意していた。
ただし、これは最初の3日間がドライコンディションだった場合で、もし2月27日から3月1日までの3日間に雨が降ってウエットコンディションになった場合は、3月2日に予定していた人工的なウエットコンディションでのテストはキャンセルされることになっていた。
最初の2日間を完全ドライで終了したバルセロナ・テストは3日目の3月1日も午前中は青空が広がる好天が続き、午後も雨が降る可能性は低い。そこで、ピレリは予定していた人工的なウエットコンディションでのテストに備え、サーキット側との確認作業に入っている。
関係者によると、3月2日のスケジュールは次の通りだ。
6:00 給水ポンプ車8台による散水開始。
9:00 フルウエットコンディション開始
13:00 ランチタイム
14:00 ハーフウエットコンディション開始
18:00 テスト終了
予定では午前中のテストではフルウエットタイヤのテストと、フルウエットタイヤからインターミディエイトタイヤへのクロスオーバーの確認が行われ、午後のテストではインターミディエイトタイヤの評価とインターミディエイトタイヤからドライタイヤへのクロスオーバーの確認が行われるという。
ちなみに2016年シーズンは、フルウエットタイヤからインターミディエイトタイヤへのクロスオーバーはドライタイヤのラップタイムの約118%、インターミディエイトタイヤからドライタイヤのクロスオーバーは約112%が目安となっていた。
なお、2回目には人工的なウエットコンディションでのテストは予定されておらず、地元の天気予報も3月7日から10日までは穏やかな空模様となると予報しており、3月2日のテストは、事実上、開幕前の最初で最後の全チーム参加しての人工的なウエットコンディションでのテストとなる見込みだ。