スペインのカタルニア・サーキットで行われた第1回F1合同テスト3日目、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが今週最後の走行を行った。
初日に2番手タイムを記録したベッテルは、テスト3日目の3月1日に再びSF70Hのステアリングを握った。この日参加した13人のなかで最多の139周を記録したベッテルは、ミディアムタイヤで走り続けた後、午後のセッション序盤にベストタイムをマークした。この日のトップはメルセデスのバルテリ・ボッタスだったが、そのタイムはウルトラソフトで記録したものであり、ベッテルはボッタスより遅いソフトタイヤで0.247秒遅れの2位につけている。
フェラーリはテスト序盤の2日間、メディア対応をしていなかったが、3日目に初めてリリースを発表、ドライバーもインタビューに応じた。
「(139周というのは)多いけれど十分とはいえない。テストはたっぷり走って感触をつかむためのものだ」とベッテル。
「どの程度のポテンシャルがあるのかは、今の段階ではまだ分からない。僕らは自分たちのプログラムに集中している。他のチームが何をしているのかについては、全く関心を払っていないんだ」
「できる限りいい状態でテストに臨めるよう、冬の間ずっと準備を進めてきた。でも開幕戦までまだあと4週間ほどある。やるべきことは多いよ。予定しているプログラムの項目はたっぷりある」
速さに注目が集まるフェラーリだが、ベッテルはチェッカーまで9分というところでスタート/フィニッシュライン近くでストップするというアクシデントにも見舞われた。
「終盤に(コース上で)ストップしたけど、別に心配はしていない。試していたことがあったんだけど、それがうまくいかなかった。それだけだよ」
翌日のテスト最終日は人工的なウエットコンディションでの走行となり、キミ・ライコネンがフェラーリのステアリングを握る。