2018年卒の学生の就職活動が3月1日、とうとう解禁となった。これからの就活に向け、リクルートスーツや革靴、パンプスなどを買いそろえたという人も多いのではないだろうか。
そんな中、就活でヒールを強要されるのは嫌だというツイートが話題を集めている。
「ヒールってそもそも長距離徒歩移動や通勤に使われる想定でデザインされてるものではなく、車移動でドレスアップした時に履くものですもんね、本来は。だから就活でヒール必須っていうのは本当に足枷。替えの靴持ってけ?なんで女子だけ更に荷物増やされるんだよ!!」
しかも、ヒールが嫌でスニーカーを履いたら「就活スーツなのにスニーカー履いてる非常識な女子がいた!」と言われるという。
「就活用パンプスは恨みしかないね」
たしかに就活では、女子はヒールのある靴が定番となっている。就職情報サイトでも、こぞってパンプス=マナーとしている。
マイナビ2017の「恥をかかないための就活マナー」では、「パンプスのヒールは、3~5cmのものが足さばきが綺麗に見え、疲れにくい」としている。
リクナビの「社会人と接する最低限のマナー」でも、「黒いプレーンなパンプスがベスト。ヒールは高すぎると疲れやすいので、歩き回ることが多い場合は、3~5cmの低めのものを選んだほうがよい」とある。歩き回る場合ですら3~5センチのヒールが「マナー」だというのだ。
こうした風潮にウンザリしている女性は多いようで、前出にツイートに賛同する声が相次いだ。
「就活用パンプスは恨みしかないね」
「学校でもヒールに慣れなければならないみたいな事言われてなんでこう苦痛を強いるような真似を…って思った」
「履き慣れてないと3cm程度のローヒールでも地獄をみる。歩き回る就活ならなおさら」
「変えの靴持っていこう!!っていうアドバイス見る度『なんでそんな荷物増やさなきゃいけないの????ばかなの????』って思うんだけど」
「ヒールはいてるだけで『ちゃんとしてる子だな』と思われるわけです」
ヒールを履くことを求められるのは、就活のときだけではない。社会人になってからも、女性はヒールがフォーマルだとされることが多い。実際に、「(ヒールを)履かないと上司に怒られた」という人もいた。その人は続けて、次のように投稿している。
「メイクもヒールもないと、『ちゃんと仕事してるけど、社会常識のない子だな。大丈夫かなおい』とか思われるわけです」
「ヒールはいてるだけで『ちゃんとしてる子だな』と思われるわけです」
仕事の能力とは本来無関係なヒールやメイクが社会人としての信用に結び付いてしまうことに腹を立てているようだ。
こうした慣習に疑問を感じている人は少なくない。
「以前の職場はヒールの高さやメイク方法まで決まっていてどちらも苦痛だった」
「この様子じゃ昔の中国の纏足とか笑えんよなあ」
この理不尽な慣習が早くなくなるのはいつになるのだろうか。はてなブックマークには「ヒール苦手な採用担当の女性とかが募集要項に『ヒールが痛いなら無理すんな、採用に関係ない。』と記載するのがスタートかと」という意見もあった。