鏡に自分の顔を映したとき、「お、意外とかっこいいな」と感じたことはないだろうか。よく考えると、一体なぜそうなるのか疑問だ。
2ちゃんねるには2月26日、「なんで『鏡で見る自分』はイケメンにみえるの?」というスレッドが立ち、スレ主は「不思議」と書いた。
「風呂場の鏡だと超イケメン」「新しいビルのトイレはイケメン率高い」
スレッドでは、「高精度の脳内補正機能」「ダメージを受けないように脳が補正してるんだよ……」という意見もあったが、鏡に映る自分の顔がイケメンだというスレ主の考えに賛同する人が多い。
「わかる 鏡や窓に映る自分は割といけてるなと思うんだけど、スマホで自撮りするとクッソ不細工で死にたくなるわ」
また、「風呂場の鏡だと超イケメン」「会社のエレベーターの鏡に映る自分が一番イケてる」 「新しいビルのトイレはイケメン率高い なんかあるのかな」など、特定の場所にある鏡で自分がイケメンに映ると書く人もいる。
筆者(編集部S)も高校生時代、実家の風呂場の鏡に映る自分の顔が実物よりもかっこよく見えて、髪のセットはお風呂場でやっていた経験がある。だが洗面所にある鏡ではイマイチな映りで、「なぜだろう」と思っていた。
鏡のように自分の顔が反射して見えればいいわけではない。全くイケメンに映らないというケースも書き込まれていた。
「電車の窓で不細工なら相当不細工だぞ」
「地下鉄の窓に映るとゾンビみたい」
「自分の家の鏡だとそこそこに見える。地下鉄なんかのトイレの鏡で見ると愕然とする」
光を顔の真正面から当てると若く綺麗に見える
では、一体なぜ人は鏡の前に立つと自分をイケメンと錯覚してしまうのだろうか。美容整形の高須クリニックのHPにある「ビューティーコラム」で、高須幹弥医師がその理由を説明している。
「写真や鏡にうつる顔は、光の当り方や表情や角度など、色々な条件によって大きく変わります」
同氏によれば、一般的に「後ろや斜めから光を当てるより、正面から光を当てるほうが、顔は若く綺麗に見える」と説明。後ろや斜めから光を当ててしまうと、顔の凹凸のある部分に影ができ、その結果としてクマが強調されたり、法令線や頬のこけなどが目立ち、疲れ切って老けた顔に見えることがあるというのだ。
対して、真正面から光を当てると、
「顔の凹凸のある部分に影ができないため、目のクマやシワが消え、若く綺麗に見えます」
と、その効果を書いている。イケメンに映る理由は、鏡ではなく光が当たる角度にあるようだ。鏡の自分は幾分盛られていることを忘れずに、あまり調子に乗らないよう気を付けたいところだ。