スーパー耐久機構は3月1日、2017年からスーパー耐久内に新設されるTCR車両によるクラス『ST-R』クラスに、童夢が2台のホンダ・シビックTCRで開幕戦もてぎからフル参戦すると発表した。
TCRは、かつてWTCC世界ツーリングカー選手権を率いていたマルチェロ・ロッティを中心に、新たなツーリングカーレースとして2015年に新設されたカテゴリー。15年から始まったTCRインターナショナルシリーズでは、セアト・レオンを中心にフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRやホンダ・シビックTCRなどが参戦。16年はさらに車種バラエティも増えた。
アジアでも大いに注目を集めているTCRだが、日本では2017年からスーパー耐久がクラスのひとつとして導入を発表。17年から本格的にデリバリーがスタートするアウディRS3 TCRの参戦がすでに決まっているが、新たにホンダ・シビックTCRが2台体制で参入することになった。
しかも、注目すべきはエントラントが童夢ということだ。童夢は2014年限りでスーパーGT500クラスの参戦を休止しており、15年7月には会社内が新体制に移行していた。この間、ホンダとはいったん距離が離れていたかに見られていたが、今回のスーパー耐久参戦にあたりシビックが使用される点は大いに注目と言える。このあたりの詳細は、3月3日発売のオートスポーツNo1451で詳しく掘り下げているので、ご一読いただきたい。
ドライバー等詳細なチーム体制は明らかにされていないが、このシビック参戦決定により、アウディ、ホンダと2車種が揃うことになる。また、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIの導入のうわさもあり、ST-Rカテゴリーは今後一気に盛り上がりをみせそうな気配だ。