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F1 Topic:ケガでテスト休養中のウェーレインが元気な姿でチームに合流

2017年03月01日 13:52  AUTOSPORT web

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次回のテストに向けトレーニングを開始しているパスカル・ウェーレイン
ケガのため、1回目のテストを休養しているパスカル・ウェーレインが、2回目のテストに参加するため、チームに合流した。

 今年1月、破産してしまったためチームが消滅したマノーからザウバーに移籍したウェーレイン。しかし、直後に開催されたレース・オブ・チャンピオンズ(RoC)でクラッシュして背中を負傷したため、2月27日(月)にスタートした1回目のバルセロナ合同テストは欠席していた。 

 事故当時、ウェーレインはHANSを着用していなかったため、一時は頚椎を損傷したのではないかという憶測も流れたが、ウェーレインのマネージメントを務めているトト・ウォルフ(メルセデスAMG/エグゼクティブディレクター・ビジネス)によれば、「背中を強打しただけ。骨折もしていないし、もちろん首はまったく問題ない」と、今回の欠席が深刻なものではないとテスト初日に語っていた。

 そのテストが行なわれているカタロニア・サーキットのパドックに28日(火)、ウェーレインが姿を現した。すでに背中の痛みは治まり、すでにトレーニングを開始しているウェーレインは、ガレージとモーターホームを精力的に行き来しており、その歩く姿からはケガで欠席しているドライバーとは思えないほど元気な様子だった。


 ただし、広報は「現時点で2回目のテストに参加するという決定をわれわれはまだ下していない。今週末にもう一度行う検査の結果を待って決断することになるだろう」と、慎重な構えを見せている。

 それでも、ウェーレインがテスト地であるバルセロナへやってきたのは、移籍したばかりのザウバーに、少しでも早く慣れるためだった。

「マシンをドライブしなくても、チームのみんなとコミュニケーションを図ったり、チームの仕事の進め方を学んでおくことはできる。それに今シーズンはタイヤが新しくなっているので、その情報も確認しておきたいしね」

 テスト初日の27日にマーカス・エリクソンが握ったステアリングは28日、ウェーレインの代役としてテストに参加しているフェラーリのサードドライバーを務めるアントニオ・ジョビナッツィに譲り渡された。

 そのステアリングをウェーレインは来週、握ることができるのか。ウェーレインが欠席する中、3月1日と2日のザウバーのテストスケジュールは、両日とも午前がエリクソンで午後はジョビナッツィによる走行が予定されている。