F1合同テスト2日目にマクラーレンMCL32・ホンダを走らせたストフェル・バンドーンは、2日にわたりトラブルが発生し、チームは本格的な走行をまだ一度もできずにいると認めた。
スペインのカタルニア・サーキットでのテスト初日には、フェルナンド・アロンソが最初の1周を終えた後にオイルタンク関連と思われる問題に見舞われて、パワーユニットを交換、結局アロンソは29周しか走行できなかった。
28日、バンドーンがマシンを引き継いだが、2周目の終わりにピット入口でストップ、メカニックに押し戻される場面があった。バンドーンは走行を続けたものの、午前中、パワー低下により今週2度目のパワーユニット交換が行われることが決まった。午後のセッション終了2時間前にコースに復帰したバンドーンだが、一日のなかで合計40周しか走れず、タイムも11人中10番手に沈んだ。
最初の2日間でマクラーレン・ホンダは合計69周しか走行できずに終わった。一方、チャンピオン、メルセデスは362周を走りこんでいる。
今週のテストは残り2日、開幕前のテストは合計6日間しか残っておらず、これまで失った走行時間によるダメージは非常に大きいとバンドーンは考えている。
「もちろん、最高の状況とはいえない」とバンドーン。
「昨日も今日も、もっと周回を重ねたいと皆が思っていた。でもこれが現状だ」
「僕は1周走るたびに経験を積める。(去年の)バーレーンで1戦参戦しただけだから、1日1日が重要なんだ」
「昨日フェルナンドが29周、僕は今日40周しかしていない。僕らはまだ1回も本格的な走行をしていない」
「チェックすべき項目はまだたくさん残っている。まる一日、トラブルに見舞われることなく予定したプログラムを完了できれば、パフォーマンスについてもっとよく見極めることができるだろう」
ここまで行ったプログラムは、「主に信頼性、システムチェック、エアロスキャンといったもので、通常、テスト序盤に行うチェック」だということだ。
ホンダによるとアロンソの初日のトラブルはオイルタンクの形状に関連したものであるとみられるが、バンドーンに起きた問題についてはまだ調査中だ。
バンドーンは朝のセッションがスタートして約10分後、2回目のインスタレーションラップの後にピット入口でストップしたが、これは予防的措置として自分でマシンをシャットダウンしたのだという。
「残念ながら午前中に、2周ほど走った後にエンジンパワーが低下した。何の問題なのか正確に知るために今も調査しているところだ」
「もっと走りたかったけれど、今日はそれができなかった。最初の2日間は厳しい展開になったね」
「明日からの2日間が僕らにとってとても重要になる。どんな状況であろうと最大限に活用していく」
「まだテスト序盤だけど、マシンに乗ってみて最初の感触はすごくよかった。プッシュして走ることができた。それはポジティブなことだ」
「最初の2日間はあまり走れなかったから、まる一日、本格的にたっぷり走りこむ必要がある。自分たちのペースを判断するためにね」