WTCC世界ツーリングカー選手権に参戦するボルボが、2017年の参戦体制を発表。参戦台数を3台に拡大し、テッド・ビョークとネストール・ジロラミに、元ラーダのニック・キャッツバーグを加えた3名で挑む。
■昨シーズンから「連絡を取り合っていた」
キャッツバーグは15年シーズン途中、ラーダからWTCCへデビュー。16年にはモスクワラウンドで優勝を飾り、ドライバーズランキングで7位に食い込む活躍をみせた。
しかし、ラーダは昨年11月にWTCCでのワークス活動を終了すると発表。キャッツバーグはシリーズ残留を目指し、交渉を進めると明かしていた。
「僕たちは(2016年)シーズンの間、連絡を取り合っていた」とキャッツバーグ。
「同じチャンピオンシップでレースをしていたから、現場で会っていたが非公式な話し合いだった」
「結局、ラーダがWTCC撤退を発表したときの可能性のひとつとして検討していた。当初はラーダとの契約を続けようと思っていたけれど、彼らが活動を継続しなかったので、ボルボにアプローチし、ボルボのために戦う可能性を探っていたんだ」
「(WTCCで)一番重要なのは、コーナーでの安定性とエンジンパワーだ。ボルボのS60ポールスターTC1はセットアップも簡単なようだから、素晴らしいと思うよ」
「チームスタッフは非常にプロフェッショナルだし、一緒に仕事をするのが楽しいよ。ワールドチャンピオン獲得に向けて、全力を注いでくれるだろう」
「僕は100パーセント、チャンピオンシップのために戦いたい。それが目標だ」
■レギュラー昇格のジロラミが意気込み
チームメイトのひとり、ジロラミは昨年WTCCもてぎラウンドににボルボからスポット参戦し、5位でフィニッシュしているほか、15年にはニカ・レーシングでホンダ・シビックをドライブした経験を持つ。
ジロラミは「ポールスターをドライブするチャンスを得ることができて本当に感謝の気持ちでいっぱいだよ」と心境を明かした。
「ボルボとの初試合は素晴らしい結果に終わったし、チームとも打ち解けることができた」
「チームのみんなや、テッド(・ビョーク)とニック(・キャッツバーグ)と一緒に、今年はランキングの上位を争えることを願っているよ」