貫井徳郎原作のドラマ『犯罪症候群』が4月から放送される。
東海テレビとWOWOWが共同製作する同作は、全8話で放送されるシーズン1を東海テレビおよびフジテレビ系、全4話となるシーズン2をWOWOWで放送。貫井による小説『失踪症候群』『誘拐症候群』『殺人症候群』をもとに、警察組織が扱いにくい事件を捜査する特殊任務を題材にした作品だ。特殊任務に就いた男と、その親友である刑事、さらに特殊任務を指揮する男の3人を軸に、「復讐の是非」をテーマに据え、「誘拐」「失踪」「殺人」という3タイプの事件を描く。
シーズン1の主演は玉山鉄二。NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』以来、2年ぶりに地上波連続ドラマで主演を務める玉山は、家族を失った元刑事で、特殊任務に就く男・武藤隆役を演じる。シーズン2では、復讐心に囚われて一線を越えていく現役刑事・鏑木歩の生き様を描く。主役の鏑木役を演じるのは谷原章介。特殊任務の指揮役で、事件解決のためなら手段を選ばない環敬吾役を渡部篤郎が演じる。
貫井はドラマ化にあたって、「症候群シリーズ映像化の話はこれまでいくつもありましたが、すべて実現しませんでした。お茶の間で見るドラマとしては、テーマが重すぎるせいでしょう。それを今回、果敢にも実現させようという制作スタッフの意気込みに打たれました。おそらくは、見た人の胸にいつまでも刺さって残り続けるドラマになるのではないでしょうか」と期待を寄せている。
■玉山鉄二のコメント
原作の第1作が発表されてから20年以上経つそうですが、小説の中で起きる事件は現代で起きてもおかしくないものばかり。
まるで“予言の書”のような物語だと思いましたし、僕は常に「心に突き刺さる作品に出たい」という思いがあるので、「犯罪症候群」に主演させていただけることに喜びを感じています。
東海テレビとWOWOWの共同製作ということに心強さを感じつつ、谷原さん、渡部さん、この3人だからこその説得力や大人の魅力を出して、見応えのある作品を届けられたら、と思っています。
■谷原章介のコメント
この度「犯罪症候群」に参加させていただくことになりとても興奮しています。今回の作品は、罪を取り締まる側のモラルが試されます。同じ罪に相対した時登場人物たちは各々違った向き合い方をしていき、そこに人間の切なさ、業のようなものを感じます。初めての東海テレビとWOWOWとのコラボレーション。それぞれのフィールドをまたがる事で、連続していても色の違いは出てくると思います。
それを味わい、楽しみながら物作りをして行きたいと思います。
■渡部篤郎のコメント
今まで映画、ドラマにならなかったのが不思議なくらいです。
素晴らしい原作の映像化は原作のファンの方々の期待を背負う、大変プレッシャーのかかる事だと思います。
プロデューサーの原作に対する思いも聞かせて頂きました。
今回、私も作品作りに参加させて貰う事になり、心より感謝しております。
■貫井徳郎のコメント
症候群シリーズ映像化の話はこれまでいくつもありましたが、すべて実現しませんでした。お茶の間で見るドラマとしては、テーマが重すぎるせいでしょう。
それを今回、果敢にも実現させようという制作スタッフの意気込みに打たれました。おそらくは、見た人の胸にいつまでも刺さって残り続けるドラマになるのではないでしょうか。
加えて、芸能界の第一線で活躍し続けている豪華なキャストに集まっていただき、原作者としてこれほど嬉しいことはありません。今はただの一視聴者となって、ドラマの放映を心待ちにしているところです。