スペインのカタルニア・サーキットで行われた第1回F1合同テスト初日の27日、レッドブルのダニエル・リカルドは5位だった。
レッドブルRB13には午前中のセッションでクランクシャフトのセンサーに警告が出たため、リカルドがターン3とターン4の間でストップするというアクシデントがあった。午後には走行を再開したものの、バッテリーのトラブルに見舞われている。しかしリカルドはなんとか50周を走行、1分22秒926の5番手タイムをマークした。
「心配していないよ」とリカルドは2回のトラブルについて語った。
「もちろん、もっと周回を重ねることができればよかったけど、安全上の理由でマシンを止めなければならなかった。センサーの警告があったんだ」
「エンジンに関しては、初日からダメージを与えないよう、慎重に対処した。それが一番大事なことだ」
「最後の2時間にはいい走りができた。明日以降もこの調子でいきたい。明日はマックス(・フェルスタッペン)が200周走ってくれるといいね」
ルノーのパワーユニットの向上についてはまだはっきりとした判断はできないものの、好感触を持ったとリカルドは言う。
「午後に少しプッシュすることができた。いい感じだったよ。新車だから少し違いは感じる。でも走行を重ねて、理解を深めていき、今日の終盤にはかなり自信を感じることができた。ここからが本格的なスタートだ」
姉妹チームのトロロッソはフィルミングデーでルノーのERSの問題でストップしており、ルノーの新パワーユニットの信頼性に対する懸念が高まってきているが、レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、問題は大きなものではなく、全く心配の必要はないと語った。
「(トラブルが)開幕戦で出るよりはここで出てくれた方がいい」とホーナー。
「大きな問題ではないようなので、よかった。同じパワーユニットを搭載した他のマシン(ルノーとトロロッソ)もまずまず順調に走っていた」
「ダニエルに1日で2回トラブルが起きたのは、単に不運だったととらえることができる」
パッケージングの問題でレッドブルに問題が起きたという可能性についてはホーナーは「今日の問題はパッケージングとは無関係だ」として否定している。