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目黒雅叙園がホテルにリブランディング 名称を「ホテル雅叙園東京」に変更

2017年02月27日 21:04  Fashionsnap.com

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新名称は「ホテル雅叙園東京」に Image by: FASHIONSNAP
総合結婚式場の目黒雅叙園がホテルとしてリブランディングするともに、4月1日から施設名称を「ホテル雅叙園東京」に変更することを発表した。客室計60室をリノベーションし、名称変更に先駆けて3月1日にグランドオープン。フロントを最上階となる8階に移設したほか「エグゼクティブラウンジ -桜花-」といった宿泊者専用施設を新たに備わり、ホテルとしての運営を強化する。


目黒雅叙園が名称変更の画像を拡大

 目黒雅叙園は、1928年に「芝浦雅叙園」として創業。1931年に現在の目黒に移転するとともに、名称を「目黒雅叙園」に変更した。日本初の総合結婚式場として展開し、現在までに22万組以上の挙式者が利用。婚礼事業は売上の50%以上を占め、同社の基幹事業となっている。
 86年ぶりの名称変更となった今回は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年に向けて訪日外国人が増加傾向にあるほか、買い物などの「モノ消費」から旅行や飲食など「コト消費」へとニーズが高まっている背景を受けて、最大収益を生むためにホテルとしてリブランディングすることを決定したという。
 リブランドコンセプトは「心つなぐ、麗しき祝祭百景」。ロゴマークには創業当時から伝わるシンボルマーク「龍と鳳凰」があしらわれている。すべての客室は80~120平方メートルの広さを持つスイート仕様。リノベーションされた客室フロアは「和敬清心」をテーマとし、客室自体を茶室、そこに通じる廊下とEVホールを茶庭と見立てたデザインに仕上げられた。8階に位置する「エグゼクティブラウンジ -桜花-」では、チェックイン時に抹茶や煎茶といったおもてなしのお茶に加えて、ティータイムやカクテルタイム、バータイムなど時間帯によって異なるサービスを提供。グリーンスムージーをはじめ、食べ合わせによるフードシナジー効果を考慮したメニューも導入する。「エグゼクティブラウンジ -桜花-」のほか、プライベートパーティーやカンファレンスルームとしても利用可能な「プライベート ダイニング -紫翠 SHISUI- 」や「ライブラリーラウンジ -椿 TSUBAKI-」といった施設を併設。いずれも春夏秋冬をイメージしたインテリアコンセプトが設定された。1室1泊あたりの価格帯は18万円~88万円。家族や女子会での利用を狙っているという。
 リブランディングを機に、有形文化財を持つ施設の「ハード」、基幹事業である「婚礼」、そして「食」という3つを柱に据えた複合施設として展開するほか、独立系の小規模かつ高級なホテルが加盟する「Small Luxury Hotels of the World」への参画をすすめているという。同社の本中野真社長は「婚礼事業をさらに強くするためのリブランディング」と位置づけており、有形資産を効果的に活用しながらブランドを再構築することで「個性的な施設として磨き上げる」と述べている。
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