トップへ

COUNTRY YARD、演奏から溢れるポジティブなパワー 新体制ツアー初日を観た

2017年02月27日 19:23  リアルサウンド

リアルサウンド

COUNTRY YARD

 COUNTRY YARDが2月22日、『ALL FOR ONE TOUR』を渋谷O-nestにて開催した。COUNTRY YARDは、2016年10月に新ドラマーMasayuki Yamazakiを迎えたばかり。本公演はバンドの新体制お披露目ツアー初日にふさわしい勢いを感じるものとなった。


(関連:何から何までWANIMAらしいーーau CM「やってみよう」篇、元旦からの興奮を石井恵梨子が書く


 この日のゲストASPARAGUSが序盤からフロアを熱狂と笑顔で包んでいく。そして、渡邊忍(Vo/Gt)に「初日なのに仕上がってる」とのお墨付きをもらったCOUNTRY YARDがいよいよ登場。ライブでもおなじみの「In Your Room」が鳴らされた瞬間、サウンドがより重厚になり、グルーヴが明らかに変化していることに気づく。なによりポジティブなパワーが演奏から溢れ出しているのだ。演奏し歌うメンバーからもすさまじい気迫を感じる。オーディエンスはそれに応えるように、ステージとフロアの境がほとんどないO-nestの会場を活かして、縦横に暴れまわった。


 今回のライブは、ファンの声も取り入れながら考案されたセットリストなのだという。「Starry Night」「I'll Be With You」などの定番曲をはじめ、数々のアンセムが高らかに披露された。途中には、Keisaku “Sit” Matsu-ura(Vo/Ba)より『PUNKSPRING 2017』への出演についても語られたが、バンドはメンバー卒業という岐路を乗り越え、大きな飛躍のチャンスを掴んでいる。現メンバーで初となるレコーディングを終え、5月24日にリリースされるシングル『ONE』にもかなりの手応えがあるそう。Sitが「ほどけた靴紐を結びなおした」と言っていたその言葉が、まさに今のバンドの状態を的確に表現していたように思う。


 このツアーは、27日大阪BRONZE、28日名古屋APOLLO BASEと続く。百聞は一見にしかず、新生COUNTRY YARDのライブをいち早く体感することを強くおすすめしたい。(久蔵千恵)