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新世代ボルボ第2弾『S90/V90/V90クロスカントリー』の3車種を発売

2017年02月27日 12:12  AUTOSPORT web

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新型『ボルボ・V90』
新世代ボルボの第2弾として、新たなプラットフォームを採用したボルボの90シリーズが上陸。フラッグシップ・セダン『S90』、プレミアム・エステート『V90』、そしてプレミアム・クロスオーバー『V90 CrossCountry(クロスカントリー)』の3車種が2月22日より発売開始となっている。

 昨年日本初登場となったフルサイズSUVの『XC90』から、ボルボが将来の電動化やコネクティビティ、自動運転等を見据えて開発した新世代プラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」を採用。自社開発の新世代パワートレーン「DRIVE-E(ドライブ・イー)」と合わせて、ボルボのフラッグシップ・ラインである90シリーズは完全に新世代モデルへと移行を果たした。

 最大の特徴は世界初を2つも採用した安全装備。そのうちのひとつである「大型動物検知機能」は、スウェーデンで重傷事故の要因となっている大型動物との衝突被害の軽減を目的としたシステム。従来のCitySafety(シティ・セーフティ)の歩行者・サイクリスト検知機能に加え、速度が4km/h以上のとき、前方に大型動物が検知された場合に警告する。

 運転者が警告に反応しない場合には、通常の最大制動力の約30%(約0.3G)でブレーキが作動。衝突時には約15km/hの減速を可能とする。この機能は70km/h以上の高速走行時にもっとも効果を発揮し、夜間にヘッドライトで照らされている場合でも検知を可能としている。



 そしてもうひとつの世界初となる「ランオフロード・ミティゲーション」では、XC90で発表された「ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故被害軽減システム)」に加えて道路逸脱事故の対策として開発された道路逸脱事故回避機能を追加支援。ブレーキとステアリングに介入し、速度が65~140km/hのときに作動。方向指示器を使用している場合など、ドライバーが自発的に運転している場合、介入しない仕組みとした。

 その他、自動運転で「レベル2」となる「パイロット・アシスト」を含めた、ボルボ自慢の安全装備である「インテリ・セーフ」の安全技術群も15種類以上が標準装備となるなど、ブランドの強みと先進性を存分に発揮した内容となっている。

 最上級セダンS80の後継となる『S90』には、「T5モメンタム」「T6R-デザイン」「T6インスクリプション」の3グレードを用意。新世代パワートレーンは、2.0リッター4気筒直噴ターボ「T5」、2.0リッター4気筒スーパーチャージャー付き直噴ターボ「T6」エンジンを搭載し、新開発の高効率な8速ATと、「T6」には電子制御式AWDシステムを組み合わせる。こちらは500台の限定販売となり、価格は644万~842万円。

 ワゴンのV70後継となり販売の主力として設定される『V90』は、セダンのパワートレーンに加え、『XC90』にも搭載されたプラグインハイブリッド仕様の「T8」が遅れて登場の予定。ワゴンT5、T6の価格は664万~799万円で、T8ツインエンジンは899万円の予価となる。

 そして、XC70の後継車となる『V90 CrossCountry(クロスカントリー)』は、最低地上高を210mmとするなど悪路走破性がさらに向上。T5、T6ともにAWDモデルのみの設定で「モメンタム」「サマム」の2グレード展開となり、価格は694万~819万円となっている。




ボルボ公式HP:http://www.volvocars.com/jp