2月26日、筑波サーキットで『モーターファンミーティング in 筑波』が開催されたが、このなかで行われた初音ミクGTプロジェクトファン感謝祭で、谷口信輝がグッドスマイル 初音ミク AMGを駆りタイムアタックを展開。51秒496というタイムをマークした。
この日の初音ミクGTプロジェクトファン感謝祭のなかで、目玉のひとつでもあった今回のグッドスマイル 初音ミク AMGのタイムアタックイベント。筑波サーキット・コース2000は“タイムアタックの聖地”とも呼べるコースで、筑波でどんなタイムを出すかでそのパフォーマンスを計ることができる。12月には、小林可夢偉がスーパーフォーミュラSF14・トヨタで参考記録とはなるが43秒304を記録し、そのすごさをみせつけている。
そんな筑波のGTカーのコースレコードは、GT500車両の参考記録では、2003年にビデオの収録で土屋圭市がARTA NSXでアタックした51秒875がレコードだった。GT300では、谷口がBMW Z4で15年に記録した52秒340がレコードだ。
近年、GT300クラス車両のパフォーマンスは「ひと昔前のGT500なみ」と言われることが多いが、最新のGT3カーで、ARTA NSXのタイムにどれほど迫れるか……? というのが今回の企画の趣旨だった。
しかし、そんな土屋のタイムは、この日のイベントの朝の慣熟走行で、気温が低いうちに早くも破られる。谷口は51秒8を記録し、いきなり14年前のGT500のタイムを破ってしまう。13時15分からの走行では、これをさらに破れるかに注目が集まった。
谷口はユーズドタイヤでまず一度アタックすると、ニュータイヤを投入し、アタックを実施。そしてついに、51秒496までタイムを縮めてみせた。イベント前までは「タイム出るかな?」とやや緊張気味だった谷口も、ホッとした表情を浮かべていた。
チームの河野高男エンジニアによれば、「朝のうちでコンディションが良ければ、50秒台は出る」とのこと。今のGT500でどんなタイムが出るかも気になるところだが、時代の移り変わりと技術の進歩を痛感させた。