初音ミクGTプロジェクトファン感謝祭では、豪華メンバーによりさまざまなイベントが行われた。 2月26日、筑波サーキットで『モーターファンミーティング in 筑波』が開催され、初音ミクGTプロジェクトファン感謝祭では4台のGT3カーによる夢のバトルも実現。多くのファンが集まり、盛況に終わった。
このイベントは、雑誌『モーターファン』主催のもと、メルセデスベンツ日本、グッドスマイルカンパニーが協力。現役GTドライバーがサーキットの基礎テクニックを教えてくれるという豪華メニューのメルセデスベンツA45 AMGドライビングクラブや、メルセデスAMG GT SやAMG C63 Sクーペなどのハイパフォーマンスカーも登場した体験同乗走行など、豪華なメニューでイベントはスタートした。
昼前からは、2016年も開催され大好評だった初音ミクGTプロジェクトファン感謝祭がスタートした。オープニングから谷口信輝、片岡龍也のコンビに加え、GOODSMILE RACING & Team UKYOの安藝貴範代表、片山右京監督、さらに小林可夢偉も登場し、集まった多くのファンとともに多くのイベントが行われた。
2016年も行われたGT3カーの同乗体験走行は、今年はなんと2台が登場した。1台は昨年も同乗走行に使用されたBMW Z4 GT3、そしてもう1台は、2015年に戦ったメルセデスベンツSLS AMG GT3だ。
すでに事前にチケット完売となっていたが、今回は2台のGT3カーがバトルを繰り返しながらの走行ということもあり、迫力は倍増。小林可夢偉と片山右京監督の2台の走行、谷口と片岡の走行と2枠が用意され、参加者もプロの駆るGT3カーの助手席を大いに堪能していた様子だった。
■4台のミクGTが“ガチ”バトル。レースはまさかの展開!?
16時15分から行われた今回のメインイベントは、『初音ミクGTプロジェクトドリームレース』だ。これは右京監督と可夢偉がBMW Z4 GT3、そして片岡がSLS、谷口が17年仕様のAMG GT3を駆り、“ガチ”のバトルをしようというものだ。
じつは昨年も同様のレースがあったが、GT3カーは2台しかなかったため、86ワンメイク仕様を駆る右京監督が、大幅に得ていたハンデを活かしつつ優勝を飾っていた。右京監督の連覇はなるか、それとも……!? 「なるべく安全に。とくに17年のAMG GT3はこの後テストもあるので、絶対に壊さないように!」という安藝代表の指令のもと、レースはスタートした。
グリッドは、この日のために“コソ練”していた右京監督がポール。「今日初めてGT3カーに乗ります」という可夢偉が2番手、片岡、谷口という順でスタートしていった。
序盤、リードを奪ったのは右京監督。可夢偉、片岡と続くが、谷口はハンデをつけるべくやや遅れてスタートした。途中、片岡のSLS AMG GT3が可夢偉をかわすが、なんと途中で片岡車はトラブルが発生してしまい、ピットインしてしまった。
これで右京監督、可夢偉、谷口という順位になるが、さすがに最新GT3カーの谷口が猛追をみせ、可夢偉、右京監督を続けてパス。これで谷口が優勝か……と思われたが、なんとチェッカー目前、谷口車がガス欠でストップしてしまったのだ。
じつはレース前、右京監督の要望でウォームアップが設定されたのだが、この走行で本来もつはずの谷口車の燃料が足りなくなってしまったのだ。これで右京監督が、コースをはみ出すほどの力走をみせ可夢偉を振り切り、昨年に続いて連覇を飾った。た右京監督は「何事もあきらめずにやっていけばこうして結果につながる」と笑顔をみせた。
最後はファン、そして4台のGT3カーとチームメンバーが集まり、全員で記念撮影。初音ミクGTプロジェクトファン感謝祭、そしてモーターファンミーティングは盛況のうちに幕を閉じた。