DTMドイツツーリングカー選手権は2月21~23日、ポルトガルのアルガルベ・サーキットでテストが行われ、メルセデスは暫定仕様のメルセデスAMG C63 DTMで参加した。
2017年のDTMはエンジン出力が引き上げられるほか、より効果の高いDRSやソフトコンパウンドのタイヤが導入される。その一方でダウンフォースは削減され、タイヤウォーマーの使用も禁止されるため、より激しいレースが展開される見込みだ。
3月1日に設定されたホモロゲーション申請期日前、最後のテストということもあり、アウディ、メルセデス、BMWの各陣営は暫定仕様のマシンで走行。メルセデスはゲイリー・パフェット、ポール・ディ・レスタ、エドアルド・モルタラの3名が招集されている。
テスト初日を担当したパフェットは合計で159周を重ね、1分36秒898を記録した。
「オフシーズンを終えて、またマシンに乗り込むことができて嬉しい」とパフェット。
「マイレージを稼ぐことができたし、ロングラン・ショートラン含め、あらゆるデータを集めることができた」
「タイヤやマシンセッティングについても、理解を深めることができた。全体的にいい1日だったと思うけど、まだやるべきことは山積みだ」
テスト2日目はディ・レスタが担当。143周を走り込んだテストを「新世代のDTMマシンをドライブできて、本当に嬉しかった」と振り返った。
「かなりタフなドライビングを強いられたけど、いい印象を持つことができた」
「ホモロゲーションに向けたデッドラインが迫っていて、やるべきことが山積みだ。最高のパッケージでチャンピオン争いを戦えたら嬉しいね」
テスト最終日は、アウディから移籍するモルタラがステアリングを握り、146周を走破。「セットアップなど、やるべきことは多かったが、チームメイトやエンジニアと協力して作業できた」とのコメントを残している。
DTMは今後、3月13~16日にバレルンガで、4月3~6日にホッケンハイムで開幕前テストが行われ、5月5~7日に開幕戦ホッケンハイムラウンドが行われる。