DTMドイツツーリングカー選手権は2月21~23日、ポルトガルのアルガルベ・サーキットでテストが行われ、アウディは暫定仕様のRS5 DTMを投入。3日間合計で1971kmを走り込んだ。
■アウディ、17年型マシンはジュネーブでお披露目
2017年のDTMはエンジン出力が引き上げられるほか、より効果の高いDRSやソフトコンパウンドのタイヤが導入される。
その一方でダウンフォースは削減され、タイヤウォーマーの使用も禁止されるため、より激しいレースが展開される見込みだ。
今回のテストは3月1日に設定されたホモロゲーション申請期日前最後の走行チャンスとなるため、アウディ、メルセデス、BMWの3メーカーは暫定仕様の持ち込んだ。 アウディ勢は、WECプログラムから“移籍”したロイック・デュバルのほか、マティアス・エクストローム、ジェイミー・グリーン、レネ・ラストが参加している。
なお、アウディは17年型マシンの正式発表を、3月7日のジュネーブモーターショーで実施予定。この場で市販モデルの新型RS5も発表予定だ。
デュバルは「テストは順調だったよ。予選や決勝のシミュレーション、スタート練習も行えた」と走行を振り返る。
「また、新しいエンジニアと今回初めて仕事をすることができた。DTMではエンジニアとのコミュニケーションがなによりも重要だと痛感したよ」
■アウディ・スポーツ代表、テスト結果に自信
アウディ・スポーツ代表のディーター・ガスは「アルガルベテストで、我々が正しい方向に進んでいると確信した」とコメント。
「エキゾーストノートはより大きくなっているし、なによりも速いマシンに仕上がっている。コースサイドから見ていても分かるくらいだよ」
「その一方で、ソフトタイヤの扱いにはドライバー間に差が出ている。タイムにばらつきがあるんだ。これは戦略を練る上で重要な要素になるだろう。とにかくドライバーたちは、今まで以上の仕事をこなすことが求められる」
チームはジュネーブでマシンをアンベイルした後、3月14~16日のバレルンガテスト、4月3~6日のホッケンハイムテストを経て、5月5~7日の開幕戦ホッケンハイムラウンドに臨む。