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ホンダF1長谷川総責任者「構造を一新し、パワー向上を実現しました」:マクラーレン・ホンダ発表会

2017年02月24日 22:02  AUTOSPORT web

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マクラーレン・ホンダ発表会
マクラーレン・ホンダF1が24日、2017年シーズンに投入する新車『MCL32』を発表。オレンジ&ブラックのカラーリングに一新されたシャシーに搭載されるパワーユニットも大幅な変更が加えられているという。その変更点と、F1復帰3年目を迎える17年への意気込みを、ホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏がコメントした。

■より軽く、低重心に。パワーユニットのコンセプトを大変更したホンダ

 ホンダは17年シーズンに向け、パワーユニットの構造を一新。パワーアップし、なおかつ軽量なものを投入する。また、3年目を迎えるマクラーレンとの協力体制も日々強固なものとなっているという。

 16年にホンダF1プロジェクトの総責任者に就任し、2年目のシーズンを迎える長谷川氏は「過去2シーズンで得た経験を基に、17年シーズンはパワーユニットのコンセプトを大きく変更しました。新型パワーユニットRA617Hは、すべての主要コンポーネントの見直しを図り、低重心化と軽量化、ICE(エンジン本体)のパワー向上を実現しています」と語る。

「また、レギュレーション変更に伴い刷新されたシャシーとのマッチングを図るため、オフシーズンを通してマクラーレンと一体になり開発を進めてきました。マシン全体での変更点が多いため、パワーユニットを初めてシャシーに載せて走るバルセロナテストは、パッケージ全体がどう機能するか検証を行う場として非常に重要になります」

「まだ上位陣との差はあると思っていますが、ここ2年間、我々は目覚ましいスピードで成長を遂げてきました。3年目に入るマクラーレンとのパートナーシップも、日々強固なものになってきていると実感しています。これからも進化のスピードを緩めることなく、目標に向けてマクラーレンとともに前進していきます」と意気込みを述べた。

 過去2シーズン、苦戦を強いられてきたホンダだが、これまで開発の妨げとなっていたトークン制度も撤廃されることから、大幅にコンセプトを変更した新パワーユニットの、シーズン中のアップデートにも期待ができるはずだ。復帰3年目を迎えるホンダの躍進に期待したい。