経済産業省が推奨するプレミアムフライデーが2月24日から始まった。15時に帰れるのは嬉しいが、2.5%の企業でしか実施されていないという調査データもあり、ほとんどの人がその恩恵を享受できていないのが現状だろう。
しかしそんな中、安倍晋三首相がプレミアムフライデーに座禅を組んだということをフェイスブックで報告した。
「プレミアムフライデーに、座禅を組みました」
24日の17時に投稿されたのは、安倍晋三首相が作務衣に身を包んで、障子を背景に座禅を組む写真だ。写真とともに投稿された文章には、
「心を無にする。
プレミアムフライデーに、座禅を組みました。
慌ただしい毎日ですが、久しぶりに静かなひと時を過ごし、すっきりと落ち着いた気持ちになりました。
この後、上野の博物館に行ってみようと思います。」
と書かれている。
一国の首相ともなれば、毎日忙しいのだろうが、今日は率先してプレミアムフライデーを実行。座禅と博物館観覧でリフレッシュする、ということのようだ。
コメント欄には「アベノミクスのおかげで良いことがありました。頑張りますので安倍さんも頑張って下さい!」などの応援のコメントも寄せられていた。
「毎日、あんな脚色だらけの追求にさぞお疲れだと思います。奥様の昭恵さんも、酷い中傷に心を痛めてらっしゃると思いますので、お二人で心安らぐ時間を作ってリフレッシュして下さい」
「月末は忙しいからプレミアムフライデーは月初の方がいい」と提案も
一方で、政府や経産省がいくら推奨してもプレミアムフライデーを享受できないという声も上がっていた。「プレミアムフライデーとやらを享受出来る人がどれだけいるんでしょうか。サービス業に従事してる者は無関係です」というのだ。
飲食店などでは、プレミアムフライデーを新たな商機として捉えていることも多い。そもそも金曜日は書き入れ時だという店舗も多いだろう。飲食店などの従業員はプレミアムフライデーを享受できないということは想像に難くない。
また、「月末にプレミアムフライデーを設定してもあまり、浸透しないでしょう!月末は忙しいですから!設定するなら、月初がいいののでは?」という提案も。ほかに、
「お言葉ながら、プレミアムフライデーは消費税凍結宣言、いや消費税減税宣言とセットだったら効いたと思います」
という人は、プレミアムフライデーで個人消費を喚起しても、消費税増税がそれを相殺してしまうのではないかと懸念しているのだろう。
「会社を3時に出るのは不可能」というシンプルで力強い書き込みも。実際にプレミアムフライデーの導入企業は非常に限られており、3時に退社できるという人はごくわずかだ。
経済産業省が推奨し、安倍首相までもが広報しているプレミアムフライデー。今後、どの程度普及するのか注視していきたい。