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INDY:デイトナ制覇のリッキー・テイラー、シボレーの“報酬”でインディカーをテスト

2017年02月24日 19:22  AUTOSPORT web

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17年デイトナ24時間で総合優勝を飾ったリッキー・テイラー(ウェイン・テイラー・レーシング)
今年1月のデイトナ24時間で総合優勝を飾ったリッキー・テイラーが、23日にマイアミ・スピードウェイで行われたインディカーテストにチーム・ペンスキーから参加した。

 テイラーはこのテストで、昨年のインディカーチャンピオンであるシモン・パジェノーのマシンをドライブ。テスト中もパジェノーから直接レクチャーを受けている。

 今回のテスト参加は、近年スポーツカーレースで活躍しているテイラーの功績が認められ、IMSAとインディにエンジンサプライヤーとして参画するシボレーが“報酬”として用意したものだ。

 シングルシーターでの走行は「7~8年ぶり」だというテイラーは、雨でセッションが中断されたのにもかかわらず、とても幸せな経験ができたと語った。

「(テストに参加した)全員と知り合いになることができ、ドライブすることでマシンについても知ることもできた」とテイラー。

「手探りの状態だったけど、プレッシャーのかからない環境で走ることができて、僕にとって素晴らしい経験になった。たとえ、このテストが将来のキャリアに繋がらないとしても、多くのことを学ぶ良い機会だったね」

「インディカーはセッティングを変えることで、まるで違うマシンのようになる。さまざまな情報をマシンから受け取ったよ。特にインディカーが生み出すダウンフォース量は想像を超えていた」

「ダウンフォースのおかげでブレーキは本当によく効く。トラクションコントロールやパワーステアリングといったドライバーを支援してくれるものが無いから、これまで僕が乗ってきたマシンとはまったく違う感触だった」

 事前にマシンのセットアップを行ったパジェーノは、テイラーのテストへの取り組み方を賞賛した。

 パジェノーは「リッキー(・テイラー)はインディカーをドライブする価値を証明してくれた」とコメント。

「彼がペンスキーでテストを受けると聞いてクールだと思ったよ」

「これは僕らにとっても、リッキーにとっても名誉なことだ」

 ペンスキーの競技ディレクターを務めるカイル・モイヤーは、今回のテストが行われるまで、およそ1年に渡る関係作りがあったことを明かしたほか、今後ふたたびテストに参加する可能性も否定しなかったものの、今回のテストでインディカーに参戦するチャンスが与えられることはないとしている。