メルセデスAMGペトロナスは、2017年を戦うニューマシン『W08 EQ Power+』を23日に発表。シルバーストンで“フィルミングデー”としてルイス・ハミルトンがシェイクダウンを行った。
この日は気温が低く、風が強く、路面が濡れた状態だったにもかかわらず、高いグリップを感じたと、今年ワイドになったマシンに初めて乗ったハミルトンは語った。
「昨日初めてこのマシンを見たんだ。今日は本当のテストではないし、マシンの確認をするために何周か走っただけだけど、最後の数周にはペースを上げることができた」とハミルトンが述べたとBBCが伝えている。
「人間工学的には去年のマシンとほぼ同じに感じる。でも去年より大きくてパワフルな“ビースト”だ」
今季マシンはドライバーにより大きな身体的負担を課すといわれており、それに備えてトレーニングを増やし、万全の態勢を整えてきたというハミルトンは、新規則の下、チームが4連覇を果たせる保証はないと示唆しながらも、非常にポジティブな感触を得ていると語った。
「これほどの成功を収めたのだから、じっくり構えていてもいいじゃないかという考え方もあるだろう。だからこそ、全員がこれまで以上に努力しているのを見るのは感激する」とハミルトン。
「マシンが出来上がってくるのを見るのが、一年で一番わくわくする瞬間だ。ドライバーはマシンの感触をつかみ、チームが目指してきたものを理解する特権を手にしている」
「本格的に走るまでは目標を掲げても意味がない。可能性を理解するまでは、流れに身を任せていくよ」
「でもチームも僕も、ポジティブな状況だと思う。冬の間にたくさんのことを話した。共に成長していくために、今まで以上にうまくコミュニケーションをとっている」
新チームメイト、バルテリ・ボッタスと協力してチームに貢献していきたいとハミルトンは語った。
「チームメイトと協力し合って仕事をしていくための心構えがしっかり整っている。僕は成熟したし、これまでの経験を利用して、いい関係を築いていくよ」
「バルテリを歓迎する。チームはタイトルを獲得するため、僕らふたりに最善の状況を整えてくれるはずだ」