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DTM:ディ・レスタ、2017年レギュレーション変更を歓迎。「過去に主張してきたものばかり」

2017年02月23日 18:12  AUTOSPORT web

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メルセデスからDTMに参戦するポール・ディ・レスタ
フォース・インディアF1の元レギュラードライバーで、2017年はDTMドイツツーリングカー選手権に参戦するポール・ディ・レスタは、多くのレギュレーション変更が行わる2017年のDTMではF1で培った経験が役立つだろうと語った。

■より見応えあるレースへ。2017年DTMには多数のレギュレーションを変更

 17年DTMでは、レースをより見応えのあるものにするべく、レギュレーションを変更。より軟らかいソフトタイヤが導入されるほか、エアロパッケージについても刷新される。

 10年にメルセデスでDTMチャンピオンに輝いたディ・レスタは、11~13年にフォース・インディアからF1へ参戦。3シーズンをF1で過ごした後、14年からは古巣メルセデスに復帰してDTMを戦っている。

 今週末、アルガルベで行われる公式テストに参加するディ・レスタは「今年の新規定は、レースをより刺激的なものにするだろう」と語る。

「もっとも大きな変更は新しいタイヤの導入だ。デグラデーションの早さや予選・決勝で(タイヤが)どんな変化をみせるのか、分からないからね」

「しっかりタイヤをマネジメントする必要があるだろう。その際、僕がF1のピレリタイヤで培った経験が役立つと思っているよ」

■週末開催の公式テストは各陣営の“ラストチャンス”

 なお、今週末の公式テストはメルセデス、アウディ、BMWにとって3月1日に迫ったホモロゲーション申請期日までに走行できる最後のチャンスとなる。そのため、各陣営は現在もマシン開発に取り組んでいるとみられ、ディ・レスタも17年仕様の“完全版”メルセデスAMG C63 DTMを、まだドライブしていないと明かした。

「まだ、最終仕様のマシンをドライブしたことはないけれど、いまの時点でも(昨年までのマシンと)空力面で違いがあることは分かるよ」

「マシンパワーが引き上げられ、タイヤのコンパウンドは軟らかくなる。(16年と比べて)17年はもっと速いマシンに仕上がることは確実だよ」

「その一方で、今年からタイヤウォーマーの使用が禁止される。冷えたタイヤでピットアウトすることになるから、タイヤ交換直後は苦戦するだろうね」

「こういったアイデアは過去にドライバーが(導入を)主張してきたものばかりだ。だから、今回のレギュレーション変更でDTMのエンターテイメント性が強まることを期待している」