ルノー・e.ダムスとDSヴァージン・レーシングは、4月1日開催のフォーミュラE第4戦メキシコePrixの決勝日前日に行われるシェイクダウン・セッションに、それぞれオリバー・ローランドとアレックス・リンを起用する意向を明らかにした。
ルノー・e.ダムスのセバスチャン・ブエミ、DSヴァージンのロペスは、フォーミュラEと並行してWEC世界耐久選手権に参戦。しかし、フォーミュラEとWECは2レースで日程が重複しており、第3戦メキシコePrixと同日にはイタリア・モンツァでWEC公式テストが行われる。
そのため、ブエミとロペスがメキシコシティに到着するのは決勝日朝になると考えられており、両チームは代役を立てる必要に迫られていた。
e.ダムスは、ブエミが不在となる際には今季DAMSからGP2に参戦するローランドを起用することを望んでいる。
元ルノー・アカデミーのメンバーであるローランドは、 2015/16シーズンのプンタ・デル・エステePrixでニック・ハイドフェルドの代役としてフォーミュラE参戦経験を持つ。
e.ダムス・シニア・マネージャーのジャン-ポール・ドゥリオは「万が一に備えて、ローランドにはシェイクダウンに参加してもらうことになるだろう」と語った。
「ローランドはマヒンドラで一度レースに出場しており、フォーミュラEをよく理解している。彼には開発車で走ってもらうことになるだろう」
一方のリンは、先月DSヴァージンのリザーブドライバーに就任しており、メキシコePrixではロペスに代わってシェイクダウンを担当する予定だ。
リンは、イギリス・ドニントンパークで行われたプレシーズンテストにパナソニック・ジャガー・レーシングから参加しているが、メキシコePrix前にはDSヴァージンの開発車でもテストを行うという。
DSヴァージン代表のアレックス・タイは「ロペスが出場できない場合は、アレックス(・リン)をレースに出場させることになる。そのために彼が走りやすいマシンに仕上げるべく、テストを行うだろう」とコメント。
「ロペスは機内で休養しながらメキシコへ駆けつけるが、レースを戦うのに理想的な状態とは言えない。だから、アレックスにも準備をさせるんだ」
また、DSヴァージンのレギュラードライバーであるロペスとサム・バードは、WEC第4戦ニュルブルクリンクと日程が重なるニューヨークePrixも欠場する見込みとなっており、その際はリンが代役として実戦デビューを果たすとみられる。
なお、同じくWECに参戦するステファン・サラザン擁するベンチュリは、メキシコePrixでの起用ドライバーについて、明らかにしていない。