しっかりとした経済観念を持つ妻は、結婚生活において頼れる存在だ。家計を任せているなら尚更である。しかし、行き過ぎた節約は生活から潤いやハリを奪う。先日の発言小町では、倹約家過ぎる妻に不満を抱えているという男性からの投稿があった。
投稿者いわく、妻は子どもができてから「超現実主義に変貌した」。お金にシビアなことは悪くないことだが、「記念日のスルーは当たり前」で、「クリスマスに鶏モモ肉も出ず」「未だに携帯電話すら持たせてもらっていない」という悲惨な状況を嘆く。(文:みゆくらけん)
「イマドキ携帯も無いのは異常」「モラハラのにおいがする」
投稿者の収入は「平均年収より少し高め」だが、妻の方針で給料の約半分を前取り貯金しているため、極貧生活を強いられているのだとか。
「女性は結婚して子どもができたら、現実主義に変わるのでしょうか。夫婦の記念日もスルーするのでしょうか」
記念日を大事に思う夫と、節約のために貯金第一主義になる妻。夫の方がまるで乙女だが、子どもができて妻がよりしっかり者になるというケースは多い。
しかし、問題は投稿者の妻が「しっかり者」という域を超えていることだ。借金や多額のローンがあるわけではないのに極端なまでに節約をし、それを家族に強いる妻。この投稿へは「よく夫婦続けているよね」「イマドキ携帯も無いのは異常」と同情の声が寄せられた。中には
「下手したら経済DVかも」
「奥様、少しモラハラのにおいがします」
と心配する声も。確かに奥さんの行き過ぎた節約は「もはや趣味」といっていいだろう。「将来のため」「子どものため」と正論を主張しやすいものであっても、「趣味」は「趣味」だ。家族をマイナスに巻き込んではいけないと思う。
「夫として尊敬、尊重されていない」と厳しい声も
しかし中には「奥さんエライ」な意見もチラホラ。ある人は子どもが大学に行き出すと多額のお金が必要になるとし、「その時になって困るよりは、今、堅実にお金を貯めたほうがいい。奥様は賢いと思う」と書き込み、また別の人も「夫が頼りなさすぎると、妻は頼れるのは自分と金だけだと思うもの。きちんと計画を立てて貯蓄ができる奥様は素晴らしい」と絶賛している。
しかし筆者からすれば、夫に携帯電話すら持たせてあげないなど有り得ない。いくら将来のための節約といっても限度があるのではないか。日々の暮らしから潤いや楽しみを奪うのはエゴ中のエゴだと思う。
コメントの中には、投稿者の男性を「情けない」と叱咤する声も多く出た。「妻にすべての手綱を握られて、妻の言うなりになるしかない情けないトピ主さんの性格が問題」「こんな所(発言小町)でグタグタ言ってても何の解決にもなりませんよ!男らしくないなぁ。情けない」と散々ないわれよう。極めつけは
「それは現実主義ではありません。奥さんに『夫を喜ばせたい。一緒に楽しみたい』という気持ちが消滅しているのです。つまり、愛していない。夫として尊敬、尊重されていない」
というトドメの指摘だ。「奥さんから夫として尊敬も尊重も愛されてもいない」って可哀想過ぎるが、納得いってしまうのは何故だろう。きっと、優しい夫なのだろう。でも、「優しい」は場合によって「弱い」とも言い替えられる。
妻が家庭内で権力を持ち過ぎるのは良くないが、意見を主張できない夫も問題だ。
「もっとしっかり自分の考えを奥さんに伝え、お互いに歩み寄るべきです。それができないなら、弱いトピ主と強い鬼嫁の組み合わせのせいですので、あきらめるか離婚するしかないと思います」
コメントにあったこのアドバイスを受けて、投稿者にはどうか頑張ってもらいたい。