マクラーレン・ホンダF1は2月22日、松下信治をテスト兼開発ドライバーとして継続起用すると発表。また、2016年にマクラーレン・オートスポーツBRDCアワードを受賞したランド・ノリスがチームの若手ドライバー育成プログラムに加入したと発表した。
昨年、テスト兼開発ドライバーを務めながらGP2に参戦した松下。今季も引き続き、強豪ARTグランプリからGP2に参戦しながら、マクラーレンF1での職務にあたる。
「今年も名門マクラーレン・ホンダのテストドライバーの一員として開発に携われることを嬉しく思います」と松下。
「マクラーレンでのシミュレーターや実車テストを通じて得る経験と知識を活かして、ドライバーとしての成長に繋げます」
「そして、僕のメインレースであるGP2シリーズで大いに活躍できるように頑張りたいと思います。このチャンスを与えてくれたマクラーレン・ホンダに心から感謝します」
また、マクラーレンのエグゼクティブ・ディレクターを務めるザック・ブラウンは「マツシタ選手は、我々との時間を通じて急激な成長を遂げ、自信を身につけています。一方で、彼のシミュレーターでのテストはマクラーレン・ホンダのF1活動にとって非常に役立っています」とのコメントを発表している。
マクラーレンの若手育成プログラムに加入したノリスは、17年シーズン、カーリンからヨーロピアンF3に参戦。15年にイギリスMSAフォーミュラのタイトルを獲得したほか、16年はニュージーランド・トヨタ・レーシング・シリーズ、フォーミュラ・ルノー2.0のユーロカップとNEC、それぞれ3シリーズのタイトルを獲得している有望株だ。
「ランド(ノリス)は前途有望なドライバーだ」とブラウン。
「16年の彼は、激しいバトルが展開される3つのシリーズを制しただけでなく、マクラーレン・オートスポーツBRDCアワードをも受賞してみせた。成熟した、印象的なパフォーマンスを我々に見せてくれたんだ。17年はシミュレーターチームに加わり開発作業を任せる予定となっている」
「彼は、我々マクラーレンに直接的な貢献をするだけでなく、彼自身のマシンに対するフィードバックの能力にも磨きがかかることだろう」と期待を語った。
ノリスはマクラーレン・オートスポーツBRDCアワード受賞の恩恵として、F1マシンでのテストを予定しているほか、前述のシミュレーター作業や、F1基準のフィットネスプログラムにも取り組む予定だ。
マクラーレンの育成プログラムには上述の松下のほか、16年にGP3に参戦し、2月にWEC世界耐久選手権に参戦するフェラーリのGTカーでテストを行ったニック・デ・ブリスが名を連ねている。