羽田圭介の新刊『成功者K』が3月10日に刊行される。
2003年に『黒冷水』でデビューした羽田。2015年に『スクラップ・アンド・ビルド』で『第153回芥川龍之介賞』を受賞した。又吉直樹『火花』との同時受賞だったことでも注目を集めた。
『成功者K』は、デビュー12年目に『芥川賞』を受賞した作家「K」が主人公。テレビに多数出演し、ファンや知人女性と性交を重ねるKの身辺に、やがて不穏な変化が訪れるというあらすじだ。
同作について羽田は「芥川賞受賞後、TV出演190本。すべては、この作品のためだった」とコメント。又吉直樹は「マスメディアが恐ろしい怪物のように見えた。それに翻弄される姿は他人事ではない。面白かったです!」とコメントを寄せている。
なお書店に掲示されるポスターは中原昌也が制作。河出書房新社のYouTubeチャンネルでは羽田に密着した15分以上にわたる映像が公開中だ。