昨年のデイトナ24時間、セブリング12時間ウイナーであるピポ・デラーニが来月、シュミット・ピーターソン・モータースポーツ(SPM)からインディカーテストに参加することが明らかになった。
3月1日にセブリングで行われるこのテストには、デラーニに加えてAutoGPチャンピオンのルイス・マイケル・ドーアーベッカーの参加も予定されている。
今季デラーニは、エクストリーム・スピード・モータースポーツ(ESM)からNAECノース・アメリカ・エンデュランスカップの全4戦に参戦すると同時に、WEC世界耐久選手権に出場。フォード・チップ・ガナッシレーシングのラインアップに加わっている。
SPM共同オーナーのサム・シュミットは、デラーニが16年インディカーチャンピオンのシモン・パジェノーと同じように、スポーツカーからシングルシーターに“再”転向できると考えている。
シュミットは「3~4年前にピポ(・デラーニ)をインディ・ライツのテストで見て、優秀な若手ドライバーだと思ったが、契約をまとめることはできなかった」と語った。
「その結果、ピポはシートを獲得できず、スポーツカーに転向してしまった」
「彼は耐久レースの世界で、本当に素晴らしいポテンシャルを持っていると思う」
「ピポがESMのエド・ブラウンとスポーツカーレースの契約を結んだとき、私は必ずうまくいくと言ったが、当時のピポはいつもオープンホイールでのレースを望んでいた」
「ピポの置かれた状況は、シモン(・バジェノー)と同じような状況なのかもしれないね」
「彼は一度オープンホイールを離れスポーツカーで経験を積み、より強くなってシングルシーターに戻ってきた」
「デラーニとドーアーベッカーにとって、テストは素晴らしい機会になるだろう。ほとんどのドライバーは2月28日にテストを行うが、ふたりは翌日の3月1日も走れるんだからね」
「我々はチームの将来を見据え、若手のふたりに大きな期待をしているんだ」
SPMは今季もジェームス・ヒンチクリフとミハイル・アレシンの2名をレギュラードライバーとして起用すると同時に、伝統のインディアナポリス500ではサードカーを走らせることを示唆している。
現時点でサードカーのドライバーは発表されていないものの、シュミットはデラーニとドーアーベッカーの両名を今シーズン中、インディカーデビューさせる方針を明らかにした。